episode103 ページ26
あれから数ヶ月がたち
朝から元気な私の声が響く
A「アーサー！起きて！！」
アーサー「あと5分…」
A「ダメ！仕事がたっぷりあるんだから！」
アーサー「じゃあなおさら起きたくない。」
A「おーきーろー！」
迷いなく布団をはがす
寒そうにするがお構い無し
A「私だって忙しいんだから！」
アーサー「そんなに忙しいの？」
A「当然よ！なんてったって肩書きが3つもあるのよ！
王妃兼聖騎士長兼従者だよ！」
アーサー「あと俺の奥さん♪」
そういいながら頬にキスをされる
ほぼ毎日キスをされるが未だ慣れないのが現実
A「も、もぅ！からかってないで早く準備してよね！」
アーサー「はいはい。」
A「はいは１回！」
アーサー「はーい。」
そんなお小言をいって、着替えを置いてから廊下に出る
扉の外で1つ溜息をつく
この約1年ほどでいろんなことがあった
絶対に叶わないと思っていた初恋が叶った
それだけならまだしも、結婚までした
嬉しいとかそんな言葉では表しきれないくらいの幸せだ
もし、これが私の人生の最長の幸せだったらこの後は不幸しか訪れないかもしれないと時々思うくらいだ
私は左の薬指にはめてある指輪をみて、微笑んでからキスを落とす
それからまた王宮内を元気よく走り回る
貴方は言う
＿＿今も昔も変わらないよ
私は言う
＿＿変わったよ。いろいろと。
貴方は言う
＿＿確かに。でも、変わらないよ。俺がAを好きなのは
私は言う
＿＿私も、貴方を、アーサーを好きなのは変わらない
貴方は言う
＿＿昔も今も一緒。これからもずっと変わらずにいようね。
〜end〜
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