episode91 ページ14
お色直しを終えて、再び会場に戻ってきた
貴族の娘たちが恨めしそうに睨んできたので睨み返してやった←
娘たちは蛇に睨まれた蛙の如く大人しくになった
聖騎士長を舐めんなよ
私はアーサーを見つけて声をかけた
ちょうど来賓の方々と話していた
A「アーサー！」
アーサー「Aやっと来た…ってえぇ！？今名前で…！？」
A「嫌だった？」
アーサー「全然！むしろ嬉しいくらい！」
A「よかった。」
実は言う直前まで少し抵抗があった
付き合うにしろ、相手は国の王だからね…
でも、言っちゃえば案外どうってことのね
アーサー「さっきも言ったけど、プレゼントがあるんだけど渡してもいい？」
A「えぇ！すごく楽しみだわ！」
昔からプレゼントとか、サプライズ系は大好きなんだよね！
私は一つのラッピングされた袋をアーサーから受け取った
あれ？このラッピングどこかで…？
アーサー「開けて！開けて！」
A「催促しなくても開けさせていただきますよ。
…！これって…！」
中から出てきたのはぬいぐるみ
それとただのぬいぐるみではない
『私』のぬいぐるみだ
アーサー「可愛いでしょ！モフさんのとこのだよ！」
A「嬉しい…私、そっくり。」
モフ「当然ですよ！私が作ったんだから！」
A「モフちゃん！」
私は物凄い勢いでモフちゃんに抱きついた
A「ありがとうモフちゃん！大好き!!」
モフ「喜んで貰えてよかったよ！」
アーサー「協力ありがとうございます。」
モフ「いえ！喜んでいただけることが、私の元気の源ですから！
Aちゃん、あんまり私に抱きついてると未来の旦那様がさみしがるわよ？」
A「う、うん！」
離れるまぎわモフちゃんは私にこう言ってきた
モフ「これで2人のぬいぐるみ揃ったね♪おめでとう♪」
ニシシと笑うモフちゃん
私は真っ赤になっているだろう
A「アーサーに言ってないよね？！」
モフ「さぁどうだかね〜？」
曖昧な返事を残してモフちゃんは、すたこらと去っていった
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