episode79 ページ2
泣きながらとぼとぼと月の下を歩いていた
月の光が私を照らし、影がうっすらと伸びていた
式典中だということを忘れさせられるくらい、周りは静かで穏やかである
だが、私の周りだけは重たい空気が流れているのだろう
1人でそう考えていた
次に会場に戻った時はもう…
どうすればこの思いを忘れられるか…
先程から私の頭はこの二つの難題でいっぱいである
足を止め頭をうなだれ、地面の自分の影を見る
いっそ、王宮使いをやめようか…
さすればこんなに考え込むことを無い
？「ん〜？ランスロット？」
A「な、何者だ！」
突然聞こえた声に反応し、抜刀する
暗闇から３つの人影が現れた
それもよく知った者の
ガル「俺だってば！剣を向けるなよ！」
A(ランスロット)「なんだ、ガルか。」
現れたのはガルとガルの側近2人だった
私は剣を鞘に収め、向き直った
先程から暗闇から近づく足音にビビってたのは秘密(笑)
ガル「俺で悪かったな〜！
んなことより、何でここにいんだ？お前中だろ？」
A(ランスロット)「外の様子が気になったから出てきた、あと人酔いしたから冷ましに。」
ガル「外の様子が気になるって…
俺信用されてない？」
側近1「ガル様ちゃらんぽらんですしね〜」
側近2「やる時とやらないときの差が激しいですから(笑)」
咄嗟についた嘘…咄嗟でもないな
この嘘で式典抜けてきたんだし(笑)
まあ、なんとか怪しまれてはないな…
てか、後ろの2人分かってるじゃん(笑)
ガル「おいおいひでーな！与えられた仕事はちゃんとするって〜！」
A(ランスロット)「まあ、確かにそうだな。それで異常はないか？」
ガル「こっちは何ともないぜ！他のとこからも報告ないし多分大丈夫だと思う。」
A(ランスロット)「そうか。ありがと。
私は1度城の周りを一周してから会場に戻るよ。」
ガル「分かった！」
ガルと分かれ、私はゆっくりとした足取りで歩き始めた
一周したあとの私は何を考え、どんな決断をしているのだろうか
それは、今の私には到底分かりえない
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