翻訳が機能する世界線【D.Gray-man】 (ページ33)

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百之門ページ33

一応明確に言っておきます。この話はほぼ【親愛】で成り立っています。【親愛】です。大事なことなので２回言いました。
過去最高順位115位、…だと……？？(驚愕)
読んでくださる皆様、本当にありがとうございます´`*
祝、百話目。ではどうぞ。
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結局、最後の最後まで言い争いを続けた白黒コンビ(自分が勝手に付けたアレンと神田二人の呼び方)を自分とリンク、リナリーで宥めながら、自分達は教団本部へと帰還した。
必要なものも買えて、素敵な贈り物も貰った。有意義な時間だったと言えるだろう。

帰還して直ぐに、フレアが嬉しそうに自分へ飛び付いてきたので、少し照れくさかった。

＿＿＿＿＿＿＿＿それから、三ヶ月。
あの外出をきっかけとして、自分は団員と多くの交流を深めていき、早々に時は流れて行った。
時間の流れというのは本当にあっという間で、今や自分もここの生活に慣れ過ぎてしまっている。元の世界へ帰る方法も、地道にコムイの協力を頼りながら探しているが、決定的なものは未だ見つかっていない。

(これも違う…か。)
そうして、自分は手に持った分厚めの本を閉じた。
此処は書物庫。時折、仕事の合間を縫って自分は此処で元の世界への帰り方を調べている。
翻訳機で会話は自由になったが、視覚はそのままなので紙の文字は普通に読む以外選択肢は無い。コムイが作ってくれたメモ帳を頼りながら読むので、一冊にかなり時間がかかってしまう。今日も、朝早くから来たはずなのに、部屋に備え付けられた壁掛けの時計を見れば時刻は正午を指していた。
(嗚呼…腹が減った。)
なんて、少々呑気なことを考えながら、改めて今ある情報を頭の中でまとめていく。
こちらの世界へやって来たとき、自分は教団近く、フレアがキャンベル邸に姿を現した。来た時代は違えど、とちらもその時重要となる場所の一つであり、戦いの節目と言っていい時代だと考えられる。
そして、あの変な夢。＿＿＿＿あの夢の男の正体は分かっていない訳では無い。寧ろ分かり易いくらいだ。しかし、彼に関わってしまえば最後、自分はこの世界の登場人物になってしまうと勘が言っている。
(この夢を頼るのは最終手段にしよう。)
自分は一息ついて立ち上がり、手に持ったままの本を元の棚へ戻した。
「〔白桃〜〜！〕」
入り口の方から元気のいい声が聞こえ、振り返ればフレアが手を振ってクロスケと共に此方へ飛んできた。