妄想は無料です。

社内の重岡さん２ ページ13

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眠たい目を擦りながらとぼとぼと最寄り駅から
会社までの道のりをゆったり歩いていると



後ろから歩いてきた人に追い越されて



…って、


｢重岡さん！？！？｣



ぐいっとすぐさまスーツを引っ張って
重岡さんを引き止める


重｢うわ、｣


あからさまに嫌そうな顔をする重岡さん


｢そんな顔もかっこいいので意味ないですよ〜
…じゃなくて！え！なんでいるんですか！？｣


重｢会社向かっとるからやろ｣

｢いやそうじゃなくて！｣



重岡さんはいつも車通勤だから
電車通勤のわたしと朝会うことなんて
今まで1度もなくて



重｢今日は電車。つかなんで俺が車通勤だって知ってんの？こわっ｣

｢なんで電車なんですか？｣


…重岡さんの言葉はスルーして。


重｢飲み会やねん。さすがに車で行かれへんし｣

｢飲み、会？あ、お友達とですか？小瀧とか？｣

重｢ちゃう。営業部の｣

｢えええ会社の飲み会いつも参加してないじゃないですか…｣

重｢やからなんで知っとんの…
今日は送別会やから絶対参加らしい｣

｢へえ…｣

重｢部長とかも来るらしいからさすがに断れへんかった｣

｢幹事誰なんですか｣

重｢んー、竹内さん？やったかな…｣

｢竹内さん！？って竹内結菜さんですか…？｣

重｢そんなん名前やった気がするわ｣

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