妄想は無料です。

ツン岡くん３ ページ20

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そんな話を大ちゃんとした約1ヶ月後。



大毅21時35分に間に合うようにここに来い!!


っていう内容と住所が送られてきた


…今日の朝出てく時なんも言ってなかったけどなんだろう？


大ちゃんが指定して来た住所を調べてみるとそこは映画館だった

しかも指定された時間は閉店間際



不思議に思いながらも映画館に向かい、
着いたのは21:10頃だった


『着いたはいいけどどうすればいいんだろう？』



大ちゃんに連絡してみよっかな、と思い
通信アプリを開くと同じタイミングで


大毅7番スクリーンに来い!!



と、これまた命令口調なメッセージが来た



わけも分からず7番スクリーンへの扉を開けると


そこには誰もいなかった


…あ、違う、1人だけド真ん中に座ってる




｢おーおつかれさん｣

『大ちゃん！お疲れ様！これどーゆーこと？？』

｢ええから座れや｣


大ちゃんが自分の隣の席をポンポン、と
叩くから大人しく隣に座る


…ちゃっかり大ちゃんの右手にはポップコーン
カップルホルダーには大ちゃんの飲み物と
反対側に恐らくわたしの飲み物が置いてあって



『んー？？なに？映画観るの？』

｢おん｣

『大ちゃんと一緒に？』

｢おん｣

『なんでお客さんわたしたち以外いないの？』


閉店間際とは言え、扉を開ける時に見た
蛍光看板にはわたしが見たかった
ヒーロー物のポスターが飾ってあって

その作品は超人気だから誰も観に来ない、
なんて事は無いはずなんだけどなあ…？

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