全部君のせいだ【吹雪士郎】 (ページ9)

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08.決断ページ9

瞳「貴方も一緒に来て」

「......え？？」

瞳「出発まで時間はあるから...2人で考えて欲しいわ
いい返事を待ってるわね」

瞳子監督はそう言い残して、去っていった

「...私...どうしたら...」

とても急な事で、思わず士郎の方を見ると

答えを待っているかのように、士郎も私を見ていた

吹「Aが行くなら僕も行くから...ひとりじゃないよ
必ず一緒に居る」

「...士郎はどうしたいの？アツヤも...」

吹「僕もアツヤも行くよ、Aが一緒なら」

どうやら士郎達は、私がセットで居ないと行かないらしい

「...わかった、行く方向で考えてみるよ」

吹「っ！...うんっ」

今日は雷門中の人達と合同練習をするようで

コートに着々と人が集まっていた

瞳「あら、一緒に来てくれるの？」

「はい、2人でそう決めました」

瞳「そう...ありがとう、勇気を持って来てくれて
歓迎するわ、吹雪士郎くん、冬樹Aさん」

「「よろしくお願いします」」

瞳「円堂くん、少しいいかしら」

円「はい！監督」

瞳子監督の呼び掛けで、オレンジのバンドをした男の子が

私たちの前に現れた

瞳「今日から雷門のメンバーになる、
ストライカーの吹雪士郎くんと
マネージャーの冬樹Aさんです。」

円「本当ですか！よろしくな、2人とも！
俺は円堂守、雷門のキャプテンだ！一緒に頑張ろう！」

ニカッと歯を見せて笑い、強引に握手をして来た

まるでお日様のような人で、とても眩しく感じた

「よろしく、円堂さん」

円「さん付けとかいいから！」

「じゃあ円堂くん？」

円「うん！」

「ﾌﾌｯ...あんまり変わらないよ」

吹「よろしく、円堂くん」

円「あぁ！よろしくな、吹雪！」

キャプテンの円堂くんと挨拶をしていると

後ろにぞろぞろ、次は自分だと言わんばかりに

雷門の人が並んでいた

何だか暖かくて...いいチームになりそう

いつの間にか紹介も終え、選手とマネージャーで別れていた

音「Aさん！肌がとっても白くて綺麗ですね！」

「えぇ...そうかな」

音「そうですよ！何より身長もあって... 美人さんです！」

音無ちゃんは私の周りでぴょんぴょん跳ねていた

「音無ちゃんの方が可愛いよ」

私は思わず頭を撫でてしまった

音無ちゃんはとても嬉しそうに笑っている

それを選手側にいる、ゴーグルをした男の子が

優しい顔で、彼女を見守って居た