07.ダブルスカウト ページ8
「「ただいま」」
父「遅かったなー！おかえり」
家に帰ると、お風呂上がりで半裸の父が出迎えた
「お父さん、上！」
父「はいーはい、母さんそっくりになってきたな」
吹「風邪を引いてしまいます、これ」
父「お、士郎は優しーなぁ！ありがとう」
お父さんは士郎から貰ったスウェットを着て
私達に力強くハグしてきた
「「くるしい」」
父「2人とも冷たっ！先にお風呂入ったら？」
吹「Aからいいよ」
「いいの？ありがとう」
お父さんと士郎はリビングに行って
お父さんがバスタオルで士郎の頭を拭いてあげていた
お父さんは士郎のことを、本当の息子のように可愛がってる
うちはお母さん、お父さんしか居ないから
息子が来たみたいで嬉しいらしい
士郎も少し、嬉しそうに笑っていた
こんな何気ない幸せがあれば、私は何も要らない
ずっとずっと続いて欲しい
そう思っていた矢先、あの人達が来た
ある日の事
学校の前に稲妻のマークがついたバスが止まっていた
その近くには、サッカー部の皆と雷門中のサッカー部の人達
その中に士郎もいた
私は気になって近づく
士「あ、A。用事は済んだの？」
「うん、先生にノート出してきた...どうしたの？」
みんなに話を聞くと、どうやら雷門中の監督が
士郎の噂を聞き付け
エイリア学園と闘うためのストライカーとして
スカウトしに来たらしい
「...士郎...行くの？」
士「うーん...悩み中、白恋のみんなも心配だし...
何より、Aを置いて行けないから」
士郎は私の肩に手を置いて、安心させるように笑った
「士郎っ...」
なんかジーンときた…
引き止めたつもりは無いけど...急に行くってなると
びっくりして...何だか寂しくなった
？「2人はとても仲がいいのね」
「...幼馴染なので...」
雷門中の監督と思われる女性が、私達に話しかけて来た
？「ごめんなさい、挨拶がまだだったわね。
私の名前は吉良瞳子、雷門中の監督です。」
「私は白恋中学校2年、冬樹Aです。
サッカー部でマネージャーをやらせていただいてます。」
瞳「あら、マネージャー？選手のスカウトに来たんだけど...
マネージャーも増えてくれたら心強いわ、貴方はどう？」
「どうとは...」
瞳「私達は近々来るであろう、エイリア学園の襲撃に備えて仲間を集めているの。長旅になるかもしれない、その中で吹雪くんは雷門に必要不可欠、幼馴染のあなたがそばに居れば安心でしょう...冬樹Aさん、貴方も一緒に来て」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 12人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：エト | 作成日時：2023年9月14日 2時
