18.何年経っても ページ18
「士郎、私昔はアツヤの事が本当に好きだったの
その気持ちは今でも少し残っている
だからって士郎に重ねているわけじゃない。
この前アツヤと一緒に居てわかった
アツヤもわかっているよ」
吹「知ってる...2人が両想いなの...でも僕は...」
私は士郎の背中に左手を回して
右手で頭を撫でた
「大丈夫、私は居なくならない。
ずっと士郎のそばにいるよ。」
吹「うん...僕も...Aのそばにいる...だから」
「「2人で完璧になろう」」
吹「...？？A...どうして」
「アツヤがよく言ってた、アニキとオレは完璧だって
2人揃えばなんでも出来るんだって
今度は...私じゃダメかな、必殺技出来るようになったの」
吹「すごいじゃないか、A。」
「でもDF技だから士郎と被るね、FWもやろうかな」
吹「ううん、僕がFWに居ればいいんだよ」
「なにそれ、2つやるの？」
吹「うん、Aがパスして、僕がシュート」
「ﾌﾌｯ頑張ろうね」
吹「話が逸れたけど...僕、Aが好き
これからも隣に居るのは僕がいい」
「...うん...ありがとう、士郎
今は答えられない、けど待っていてくれると嬉しい」
吹「ずっと待つよ、おじいちゃんになっても待つさ」
「長い…」
吹「それくらい、好きだよ」
「...恥ずかしくなってきた」
吹「戻ろうか、この後練習試合だよね」
「うん、そうだね」
キス出来そうな距離でおでこを合わせられ
鼻先が着いた所でお互いゆっくり離れた
吹「行こう、A」
「うん」
士郎は気持ちが晴れたのか、少し笑い
真っ直ぐと前を向いて、コートに戻った
その日の夕方、ジェミニストームからの宣告が来た
明日、私達が負けたら白恋中は破壊される
そんなふうに聞こえた
戦ったことの無い相手、ましてやしばらくサッカーしてなかった
私が相手できるの？？
色んな不安があったけど、士郎の顔を見ると「大丈夫だよ」
と、気持ちを察してか言ってくれた
絶対に守らないと
強い決心を胸に、私は拳を握り、覚悟を決めた
-遠くの丘-
？「いいね...冬樹A。輝く原石のようだ...
あれにピッタリ、きっと父さんも喜んでくれる」
もっともっと強くなったら、俺たちと遊ぼうね
また会おう、Aちゃん
続く (更新停止中)
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作者名：エト | 作成日時：2023年9月14日 2時
