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ああ、幸せだな。
隣に紫耀がいて、お互いの左手薬指にはシルバーのリング。
不動産屋の前を通ると、この部屋間取りがいいね。駅近も捨て難いなあ。なんて話し合う。
子供は何人欲しい？
野球チームができるくらい！
それは多いよ笑
でもそれくらいAとの愛の結晶が欲しいなあ...
....クサイセリフ！
え、俺臭う！？お風呂入ったのに！
違うよ。
紫耀があまりにも、あまりにも幸せな言葉をくれるから...
ザーーーーーーー.........
急に、雨が降り出した。
さっきまで隣にいた紫耀はどこかに行ってしまった。
A
幼い頃から聞き慣れた声が優しく名前を呼ぶ。
振り向けば......
リビングに移動していた。
向かいには、紫耀と、
『マユミ..........』
思い出した。
あの日は豪雨だった。
雷も鳴っていて、明らかに【最悪の日】
危険信号は脳内で鳴り響いていて、この場から逃げろと本能が叫ぶ。
実はね....
マユミの話が1度では入ってこなくて、私の返事はわからないだった。
今なんて言ってた？
1か月前に会社の飲み会で....2人とも泥酔してて......
ホテル？
イチヤノアヤマチ？
ニンシン？
ケッコン？
紫耀の左手薬指には、
私と違う指輪が光っていた。
ザーーーーーーーーーー......
雨。雨の日は嫌い。
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作者名：あっこ | 作成日時：2020年1月23日 12時
