8 . ページ10
.
誤魔化しのつもりだったが、一応中身のしっかりしたメモを写し終わった。
やっぱりわかりやすいし正確だし。
…未だに望君の聞きなれない言葉が頭から離れない。
望「…Aさん、もうええ？」
「あ、うん！」
普通に呼ばれてスマホを返す。
普通に呼ばれると余計に思い出す…
淳「よし、練習するでー」
部員の「はいっ」という元気な返事がステージだけでなく体育館全体に響く。
望「いよいよやな。」
「え？」
望「なんの演劇するか、や」
役を貰えるわけじゃないのになんでそんなに演劇の内容を知りたいのか。
私には不思議でたまらなかった。
なんで不思議かっていうと、
淳太先生は創作の演劇しかやらないのだ。
望「なんやろな〜マクベスかな？オセローとか！あーハムレットも捨て難い〜！」
部員が持ち場についている間に、何をするのかを想像している様子。
ワクワクしている学級委員長を止める事は私には無理だった。
邪魔をしたくなかったんじゃない。
彼の邪魔するなオーラが全開なのだ。
てかシェイクスピア好きだな…笑
「の、望君。淳太先生は創作のものしかやらないよ…？」
望「え？そうなん？」
そのオーラを吹っ切ってなんとか伝えた。
めっちゃオーラ出してた割には望君も素直に聞いてくれた。
「まじかー」と残念そうに首を後ろにガクンと倒す。
望「でも創作かー、先生凄いんや。」
「でも1から創作なんて脚本家でもあるまいし、難しいよね。」
望「なんかの話を元にしとったりするんかな？」
さっきまで体育会系に見える学級委員長が演劇部？と疑問だらけだったけど、
意外にも望君と話が合う。
部活動は上手くやっていけそうだ。
…体験入部の期間だけはそう思っていた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 172人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
孳埜(プロフ) - Nextさん» ありがとうございます！最近忙しくてお話かけてなくて...そんなこと言っていただけるなんて感謝感激です！！これからもご愛読よろしくお願いします(_ _*) (2019年3月2日 12時) (
レス) id: b5c8d0b27b (このIDを非表示/違反報告)
Next - 続きが楽しみです！更新、無理せずに頑張ってください！ (2019年3月1日 21時) (レス) id: cf1942b956 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：孳埜 | 作成日時：2019年1月30日 22時
