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望「…流星も随分策士になったな。でもAさんにも分からへんよ」
流「なんで決めつけるん」
望君は顔をゆっくりとあげると寂しさを漂わせる髪を少し目に被せて話し始めた。
望「いくらあの光景を見たからって辛さに同情できるなんて思わないで欲しい
同情して欲しくないし むしろされる方が辛い
それに いくら俺を部に戻したいからって励ました所で俺には俺の気持ちがある
俺の気持ち無視して自分の気持ち押し付けようとせえへんといてほしい」
流「望ちょっとは加減せえよ」
望「これ以上言うたらまたやらかすからか？」
流「そんなこと言うてな…」
望「言われなくても加減しとるわ 流星と違って俺はアホやないからな」
2人の言い合いは止まる事を知らない。
口喧嘩と言うよりも 相方同士本音の語り合いのようなものに見えるけど…
ﾊｱ…ﾊｱ…
望君に異変があった。
あの時と同じような息切れだ。
望君はもたつきながら棚にある薬を取り 水無しで飲み込んだ。
流「俺は望の事を思って言うとんねん 俺みたいにアホやないなら人の気遣いくらいには応えろ」
望「俺は普通やないねん アホやなくても健康第一や」
気づいてるはずの流星君は手加減なし。
望君の息切れは少し収まってきたようだけど まだ少し息の荒さが残っている。
流「おま…」
「一旦落ち着こ ね？」
流星君が1歩前に出ようとしたのを 私は流星君の前に手を出して止めた。
少し唾を飲んで細々とした声で ごめん、と言う流星君。
望君の荒い息はまだ続いている。
「確かに私も流星君も望君みたいに病気を持ってるわけじゃない
だから同情なんてしたくても出来ないよ
…流星君に頼まれてここに来たけど 私は望君を演劇部に戻したいわけじゃない」
流「は？ Aお前何を言って…」
「でも望君自身は本当に辞めたいって思ってるの？」
望「…」
「私は自分の気持ちを押し付けてまで望君を演劇部に戻そうとはしない
望君の気持ちを優先してあげたい だから本当の事…」
望「辞めたいって言うとるやん その気持ちを優先しろや」
「その気持ちって何？ なんで辞めたいの？」
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孳埜(プロフ) - Nextさん» ありがとうございます！最近忙しくてお話かけてなくて...そんなこと言っていただけるなんて感謝感激です！！これからもご愛読よろしくお願いします(_ _*) (2019年3月2日 12時) (
レス) id: b5c8d0b27b (このIDを非表示/違反報告)
Next - 続きが楽しみです！更新、無理せずに頑張ってください！ (2019年3月1日 21時) (レス) id: cf1942b956 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：孳埜 | 作成日時：2019年1月30日 22時
