私とうさぎ

#31 ページ31

・










TH「あ！Aちゃ〜ん！！」










あれからどれくらい経ったのだろう。










「テヒョン君、ごめんね結局迎えに来てもらっちゃって。」










飲み会の場所まで行くと言ったら、自分が迎えに行くからと断られた。










結局、公園まで迎えに来てくれた。










「……もしかして、走ってきた？」










少し息切れしている新人。










TH「ううん！ってゆうのは嘘でAちゃんに早く会いたくて走ってきた！」










あっつ〜と言いながらニコッと笑う新人。










いつもなら鬱陶しい彼なのに










今はそんな彼に癒されている自分がいて複雑な気持ちだ。










「今日テヒョン君の歓迎会だよね？主役が居なきゃだし、早く向かお。」










TH「……ねぇ、Aちゃん元気？」










「…え？」










急な質問に驚いた。










さっきの電話の声で心配してくれてるのだろう。










「元気だよ。」










TH「ならよかった！」










ニコッと口を四角くして笑う新人。










「よし、早く行こう。」










早く新人を戻さないと女社員たちが今頃騒いでいるだろう。










TH「……ん〜抜けてきた！！」










「…え？」










TH「だって、Aちゃんいつもに増して元気ないから心配じゃん！」










いつもに増しては余計だろ。










TH「なので急遽、同い年コンビ飲み会開催しまーす！！」










「…ふふ、なにそれ。」










同い年コンビ飲み会って。もーちょいましな名前なかったのか。










保育園児並のネーミングセンスに思わず笑ってしまった。










TH「うん！やっぱりAちゃんは笑顔が1番！」










「…え？」










TH「よし、俺の行きつけへレッツゴー！」










そう言って私の手を掴みルンルンで歩く新人。










きっと泣いていつもより少し腫れた目に気づいていたのだろう。










あえて触れずに笑わせてくれる彼が今の私にはとてもありがたかった。










「……ありがとう。」










TH「え？なんか言った？」










私の手をぶんぶんと振り回しながら首を傾げる新人。










「よし、今日は飲むぞ！」










今は一旦忘れよう。現実逃避だ。










TH「飲むぞー！」










「手は離してください。」










TH「ちぇ、バレてたか。Aちゃんのケチ〜。」

続く  (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう

←#30

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す