私とうさぎ

#29 ページ29

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「おはよーござ…」










TH「おはようAちゃん！昨日はゆっくり寝れた！？」










食い気味で目の前に現れた新人。










あの後、新人から貰った睡眠グッズを思い出した私は










色んな睡眠グッズを身につけて眠りについた。










そのおかげなのか今日は寝坊してギリギリセーフで出勤した。










「おはようございます。昨日はありがとう。テヒョンくんのおかげでぐっすり寝れたよ。」










TH「……やっぱりAちゃんずるい！！！」










「……ふふっ。」










顔を真っ赤にした新人。昨日のトマト新人を思い出し思わず笑ってしまった。










TH「……っ。やっぱりAちゃん大好きだ。」










「それは大丈夫です。」










TH「なんで！？！？」










おばさん「朝からイチャイチャしてる所悪いけど、2人とも今日の飲み会もちろん参加するわよね！！」










TH「参加しまーす！！」










イチャイチャしてねーよ。










「私は不参加でお願いします。」










TH「なんで！？来てよ！！」










おばさん「やっぱり不参加よね〜。」










「すみません。予定があるので。」










・










「……なんの予定があるんだよ。」











会社の人達と飲むなんてごめんだ。










さっき買った缶ビールが入った袋を揺らしながら家まで歩く。










どーせ帰ってもうさぎは居ない。










急に寂しくなった。










「……参加すればよかったかな。」










色々考えているうちにアパートに着いた。


















・











ドサッ










缶ビールが地面へ転がる。










涙で視界が歪む。










涙を拭いもう一度しっかり視線を向ける。











「……なんでっ。」



















なぜ彼が、










私じゃない誰かを










綺麗な知らない誰かを



















……抱きしめているの？

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