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なぜいきなりそんな事を聞くのか焦った私は、ふとうさぎが小さな紙を持っているのに気づいた。
「なにその紙。」
JK「袋に入ってた。」
うさぎから受け取りその紙を見ると汚い字でメッセージが書かれていた。
【これを使ってゆっくり休んで!これで明日はいつもの可愛いAちゃんに会えるね!】
気づかなかった。全く気づかなかった。
JK「この字、女の人とは思えないんだけど。新人さんってほんとに女の人?」
真っ直ぐ私だけを見つめるその眼差しは嘘を見透かされてる気持ちになる。
「…ほんとだよ。」
JK「…」
何も答えず私の目を見つめて離さないうさぎ。
疑っているのだろう。
「…あ〜朝早かったから眠くなってきた。ヌナ寝ようかな。おやすみぐったん。」
逃げるのかのように寝室へ向かい布団に入る。
するとすぐにうさぎも布団に入ってきて私を抱きしめた。
「…ぐったんも寝る?」
JK「ヌナが寝るなら俺も寝る。寂しい。」
私を抱きしめる力が強くなる。
「…寂しいかぁ。」
私も最近寂しいよ。
久しぶりにうさぎの温もりを感じながらの布団。
こんなに幸せだったっけ。
JK「ヌナ、俺のそばから離れないでね。だいすき。」
「私も大好きだよ。」
ぐったんも私のそばから離れないでね。
そう返したかったけれど
何故か怖くて言えなかった。
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Sharon(プロフ) - 続き楽しみにしてます!!! (12月27日 22時) (レス) id: ba78d037f7 (このIDを非表示/違反報告)
N--a(プロフ) - 更新嬉しいです!ぐったん、どうしたの?ヌナとぐったんが幸せになりますように😭 (9月23日 1時) (レス) id: 4894e5c90c (このIDを非表示/違反報告)
現世草(プロフ) - 幸せになる。ぐったん愛してる。生きがい。 (2023年4月11日 23時) (レス) @page6 id: 71faa97468 (このIDを非表示/違反報告)
チミ(プロフ) - 続きがとてもとても楽しみです! (2023年3月29日 17時) (レス) @page21 id: 5432b7d0cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぼら子 | 作成日時:2022年10月7日 14時