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「お先しまーす。」
いつも通り定時ピッタリに会社を出る。
帰ってもうさぎは居ないが私は残業なんてごめんだ。
「…疲れた。」
昨日寝ていないのもあっていつもより心身共に疲れている。
昔は平気でオールしてたのに。
TH「Aちゃん!!」
ユリとの合流地点まで歩き出そうとすると後ろから新人の声が聞こえた。
「…疲れすぎて幻聴。しかも新人の。はぁ…。」
独り言を呟きながら歩く。
TH「Aちゃん無視!?」
目の前に新人が現れた。
幻聴ではなかったらしい。
「…なんですか?」
TH「はい!これあげる!」
そう言って新人は袋を差し出してきた。
「…これなんですか?」
TH「いいから受け取って!」
怪しい物でも入ってるのではないかと怪しみ受け取らない私に
新人は私の手を取り無理やり袋を握らせた。
「…大丈夫です。お返しします。」
袋を返そうとするが、新人は後ろに手を隠して受け取り拒否している。
新人は一体何を私に渡したのか。少し気になって袋の中を覗く。
TH「それで今日はぐっすり眠ってね!」
「…え。」
袋の中身を見て驚いた。
袋の中には【睡眠】と書かれた物が沢山入っていた。
ホットアイマスクや入浴剤、見たことない睡眠グッズがたくさん。
「…これ。」
TH「Aちゃん昨日寝てないでしょ?だからこれ使ってゆっくり休んでね!」
そう言って新人は口を四角くして笑った。
「…なんで私が寝てないってわかるの?」
TH「Aちゃんは俺の好きな人だからわかるよ!」
「怖いです。」
TH「え!?怖くないし!!」
新人は口を膨らました。
「…ふふ。」
思わず笑みがこぼれた。
素直に嬉しいと思った。
きっと休憩時間に買ってきてくれたのだろう。
「ありがとうテヒョンくん。」
TH「……っ」
いきなり後ろを向いた新人。
「どうしたの?具合悪い?」
すると、すごい勢いで振り返った新人。
TH「ずるいよ!」
新人の顔は真っ赤に染まっていた。
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Sharon(プロフ) - 続き楽しみにしてます!!! (12月27日 22時) (レス) id: ba78d037f7 (このIDを非表示/違反報告)
N--a(プロフ) - 更新嬉しいです!ぐったん、どうしたの?ヌナとぐったんが幸せになりますように😭 (9月23日 1時) (レス) id: 4894e5c90c (このIDを非表示/違反報告)
現世草(プロフ) - 幸せになる。ぐったん愛してる。生きがい。 (2023年4月11日 23時) (レス) @page6 id: 71faa97468 (このIDを非表示/違反報告)
チミ(プロフ) - 続きがとてもとても楽しみです! (2023年3月29日 17時) (レス) @page21 id: 5432b7d0cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぼら子 | 作成日時:2022年10月7日 14時