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JK「……ぬな」
顔を上げると大きくて綺麗な瞳で私を見つめるうさぎ。
私を真っ直ぐ見つめるその瞳にさらに胸が高まる。
「…どうしたの?具合悪い?水持ってこようか。」
JK「…ヌナ、今ドキドキしてるでしょ。」
「へ、!?」
やばい変な声出た。思いっきり裏返った。
JK「してるんだ。」
にやっと笑い私から目を離さないうさぎ。
熱のせいで目が据わってるいつもと少し違う表情に私はドキドキが隠せなかった。
「……なんで?」
平然を装い、私から離さない瞳を見つめ返す。
JK「心臓の音。ずっとドキドキしてるね。」
ぐいっと私の顔に近づく。
鼻と鼻がぶつかるくらいの距離でさらに私の心臓は騒ぎ始めた。
JK「…ヌナ、耳真っ赤だよ。可愛いね。」
そう言って私の耳を優しく撫でる。
なぜだ。なぜこんなにも色っぽいのだうさぎ。
熱のせいでうさぎじゃなくなっている。男の顔してやがる。
「ぐ、ぐったん。熱上がってきたんじゃない?薬飲も?」
色っぽぐったんに耐えられなくなり引き剥がそうとする。
JK「だめだよ。俺から離れないで。」
どんなに可愛いうさぎでも力は勝てない。
引き剥がそうとした両腕をがっちりホールドされてしまった。
「ぐったん、一旦離して?」
JK「…なんで?俺の事嫌い?」
「嫌いじゃないよ。」
JK「ならいいじゃん。離さないよ。」
「よくない。離して。」
あ、やばい。ドキドキしすぎて心臓止まる。
JK「……離してほしい理由は?」
「薬持ってく、」
JK「嘘だ。ドキドキしてるから恥ずかしいんだもんね。」
私の言葉を遮り少し口角を上げるぐったん。
JK「もっと俺にドキドキして。心臓ギューってなるくらい。」
なってます。ギューってなってます。
JK「俺が毎日ヌナにギューってなるくらいドキドキしてる気分味わって。」
「毎日ドキドキしてるの?」
JK「してるよ。大好きだもん。俺ばっかりドキドキしてるのずるいじゃん。」
そう言って私をぎゅっと抱きしめる。
……ぐったんずるい。ヌナ心臓痛いよ。
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Sharon(プロフ) - 続き楽しみにしてます!!! (12月27日 22時) (レス) id: ba78d037f7 (このIDを非表示/違反報告)
N--a(プロフ) - 更新嬉しいです!ぐったん、どうしたの?ヌナとぐったんが幸せになりますように😭 (9月23日 1時) (レス) id: 4894e5c90c (このIDを非表示/違反報告)
現世草(プロフ) - 幸せになる。ぐったん愛してる。生きがい。 (2023年4月11日 23時) (レス) @page6 id: 71faa97468 (このIDを非表示/違反報告)
チミ(プロフ) - 続きがとてもとても楽しみです! (2023年3月29日 17時) (レス) @page21 id: 5432b7d0cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぼら子 | 作成日時:2022年10月7日 14時