#19 ページ19
・
「……39.5°」
うさぎが熱を出しました。
JK「ヌナぁ、ごめんね、せっかくの休みなのに。」
熱のせいで目がうるうるしているうさぎがじっと見つめてくる。
……可愛い。
「むしろ休みの日でよかったよ。いや、ぐったん熱出したら仕事でも休んで看病するけど。」
JK「ありがとうヌナ。だいすき。」
とろんとした笑顔をこちらに向けてくる。
「ぐはっ…」
熱を出したうさぎには注意が必要なのです。
JK「ぬな、手にぎって?」
熱を出したうさぎは甘々うさたんなのです。
・
「ぐったんヌナ薬とか買いに行かなきゃ、」
JK「やだ。俺を置いてけぼりにするの?」
「でも薬飲まなきゃ治らないよ。」
JK「置いてけぼりされたらもっと治らない。」
赤ちゃんです。可愛いです。ニヤケ止まりませんわな。
「ぐったん寝たら行くね。」
寝ないもんとほっぺを膨らませて1分後には眠りについたうさぎ。
「ふぅ…心臓何個あっても足りねぇぜ。」
起こさないように家を出てとスーパーへ向かう。
・
「…ただいま〜、ってぐったん!?」
買い物を終え静かに家の中に入ると
JK「ぬな〜寂しかった。」
うさぎが玄関まで走ってきた。
「ぐったん風邪悪化しちゃうから布団に戻ろ!?」
JK「…抱っこして」
「おいで。」
私の気分はすっかり5歳児ぐったんの母。
JK「やっぱり俺がヌナを抱っこする〜。」
ひょいっと私を抱っこして寝室に向かう。
病人に抱っこされるってどんな状況だよこれ。
JK「へへ、ヌナと一緒にお布団〜」
熱のせいで寒いのかプルプル震えるうさぎ。
「ぐったん寒いでしょ、毛布もっと持ってくる。」
JK「毛布じゃなくてヌナであっためて。」
そう言うとうさぎは私の脚と自分の脚を絡め始めた。
JK「ぬな、もっとこっち。」
ぐいっと腕を引かれ1ミリも隙間が無いくらい密着した。
熱でいつもより高い体温。優しい匂い。甘々うさぎなのに男らしい体つき。
……ドキドキしすぎて心臓こわれそう。
620人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Sharon(プロフ) - 続き楽しみにしてます!!! (12月27日 22時) (レス) id: ba78d037f7 (このIDを非表示/違反報告)
N--a(プロフ) - 更新嬉しいです!ぐったん、どうしたの?ヌナとぐったんが幸せになりますように😭 (9月23日 1時) (レス) id: 4894e5c90c (このIDを非表示/違反報告)
現世草(プロフ) - 幸せになる。ぐったん愛してる。生きがい。 (2023年4月11日 23時) (レス) @page6 id: 71faa97468 (このIDを非表示/違反報告)
チミ(プロフ) - 続きがとてもとても楽しみです! (2023年3月29日 17時) (レス) @page21 id: 5432b7d0cf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぼら子 | 作成日時:2022年10月7日 14時