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窓からふわりと入ってきた風が、保健室のカーテンを揺らした。
私はいつでも
｢───よし｣
一息ついたあと、廉を見る。
｢今度こそ、行っていい？｣
｢２回倒れたのに？｣
｢うっ…｣
それを言われたら何も言えない。
なんせ、今も頭と身体は痛むし力が入らない。
｢お前は動くな｣
｢で、でも…！｣
どうしても今 伝えたい。
言いかけたところで、扉がガラッと開く音がした。
足音が近づいたかと思うと、ベッドのカーテンが開け放たれる。
｢………え…｣
｢お前に動いてもらっちゃ困るから、
こっちに動いてもらった｣
そう言って廉が親指で指したのは
紛れもなく、息を切らした中島くんだった。
｢───Aちゃん、大丈夫…？｣
｢…中島く、なんで｣
｢いや俺の話聞いてた？ 俺が健人を呼んだんやって。りさちゃんに協力してもらって｣
何それ、聞いてない。
突然現れた好きな人に、動揺するしかない私。
｢いや、俺もよく分かってないんだけど。
廉、なんでわざわざ呼んだりなんか…｣
｢ええよ、すぐわかるって｣
｢ちょ、廉…｣
｢じゃ、俺はこれで！｣
勢いを込めたように椅子から立ち上がり、スタスタと去ってゆく廉。すぐに扉が閉まる音がした。
中島くんと、２人きり…。
｢え…っと…｣
まだ少し戸惑っている中島くんが、廉が座っていた椅子に座った。
｢…Aちゃん、ごめん｣
｢…え…？｣
急に放たれた謝罪の言葉に、今度は私が動揺する。
なんで。私が告白するの分かってて？
先回りして断ったの？
｢もうこうなったら正直に言うわ。
…俺、本当にAちゃんで遊んでなんかないよ。…今は。｣
｢…え｣
｢最初は、そうだった。Aちゃんだけは他の女の子と全然反応が違うから、ムキになって。オトそうとしてゲーム感覚で遊んでた｣
｢……｣
頭が熱い。
わかってた、わかってたよ。
私なんて中島くんにとっては、ただの暇つぶしの存在だって。
でも…でも。
｢だからごめん、あの頃 散々嫌がるようなことして。キスとかハグとか…｣
｢…っ、違う｣
｢…え？｣
熱のせいか、頭が回らない。
口から言葉が勝手に出た。
今なら、今こそ
素直になれる気がする。
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ゆ(プロフ) - ☆さん» わざわざご指摘ありがとうございます＾＾ 編集しておきました！ (2019年8月18日 18時) (
レス) id: 7567a4acfb (このIDを非表示/違反報告)
☆ - パート1→2ヶ所、パート2→2ヶ所間違い指摘したので直してもらえたら嬉しいです (2019年6月30日 13時) (レス) id: 44d28ad2ed (このIDを非表示/違反報告)
黒髪の白雪姫 - ゆ な のさん» 謝らなくて大丈夫ですよ(* ´ ▽ ` *)ゆなのさんの支えに慣れて光栄です！(〃^ー^〃) (2018年3月13日 10時) (レス) id: efdbcf38a9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ な の(プロフ) - 黒髪の白雪姫さん» お待たせしてすいません( / _ ; ) いつもありがとうございます！とっても支えになります(;_;) これからもよろしくお願いします！ (2018年3月4日 19時) (レス) id: 7567a4acfb (このIDを非表示/違反報告)
ゆ な の(プロフ) - 白兎さん» ありがとうございます(;_;) そこまで褒めいただいて光栄です(>_<) こちらこそありがとうございました！！これからも是非よろしくお願いします。 (2018年3月4日 19時) (レス) id: 7567a4acfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆ な の | 作成日時：2017年12月20日 22時
