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｢れ、廉さま…｣
｢動くなよ｣
｢…体育祭は、今、どんな感じで？｣
オカン廉にベッドに寝かされ、
厳しく監視されている状況。
｢昼休憩 終わったとこ。
俺はとっくにメシ食べてるから｣
｢え…！？ もうそんなに…｣
ショックだ。
高校生になって初めての体育祭が
熱によってどんどん消えてゆく。
｢お前、腹減ってないの？｣
｢あ、そういえば…全然｣
｢食欲ないんか｣
｢廉、競技はいいの？｣
｢今は出るやつない｣
そうなんだ。
それでも廉も体育祭を楽しみたいだろうに、
ここにいてくれるオカンっぷりに呆れつつ
申し訳なさが募った。
｢あの、中島くんは今何を…？｣
｢あー、次のリレー出るんやろ｣
｢え…｣
各団から激選されたメンバーが走る、
体育祭の目玉でもあるチーム対抗リレー。
さすが中島くん、あれに選ばれたんだ…。
ちなみに廉は、ほかの競技に出すぎとのことで
止められたらしい。
…目玉の、リレー。
｢…み、見たい｣
｢はぁ？｣
｢ちょっとだけでいいから見たい…｣
だって、せっかくの体育祭で
目玉のリレーでしょ？
これは素直になる価値があるよ。
｢いや、お前、歩けるん？｣
｢平気だから…！ お願い…！｣
｢……しゃーない、ちょっとな｣
｢…！｣
やった。
また、あのキラキラした走りが見れるんだ。
.
やっぱり動くと身体はフラフラするから、廉に
すこし支えてもらいながらグラウンドに出た。
｢おー、ちょうど始まってる｣
｢え、風磨…！｣
｢あ、菊池が第1走者。
ちなみに健人はアンカーやから｣
ア、アンカー。すごいなぁ。
にしても風磨も速すぎる。
ぶっちぎりでトップを走る風磨に、女子からの歓声は止まらない。
その調子で１位を…と思ったけれど、
そこまで上手くはいかず。
｢おいおい、負けてるやん！｣
｢やばい、差が…｣
アンカーに近づくにつれ差が縮まり、しまいには抜かされ、逆に前との差ができてしまった。
｢青団いけ───！！｣
｢青だ…頑張れっ…！！｣
｢お前は大声出すな！｣
喉は痛いし力が入らない。
応援すらできない自分を恨んでいると、
バトンがついにアンカーに渡った。
｢｢｢健人く──ん！！ 頑張れ───っ♡♡｣｣｣
｢な…！ 中島く…っ｣
｢お前は声出すなて！！｣
その瞬間、それを見ていた全員が目を見開いた。
もちろん理由なんて、言うまでもない。
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ゆ(プロフ) - ☆さん» わざわざご指摘ありがとうございます＾＾ 編集しておきました！ (2019年8月18日 18時) (
レス) id: 7567a4acfb (このIDを非表示/違反報告)
☆ - パート1→2ヶ所、パート2→2ヶ所間違い指摘したので直してもらえたら嬉しいです (2019年6月30日 13時) (レス) id: 44d28ad2ed (このIDを非表示/違反報告)
黒髪の白雪姫 - ゆ な のさん» 謝らなくて大丈夫ですよ(* ´ ▽ ` *)ゆなのさんの支えに慣れて光栄です！(〃^ー^〃) (2018年3月13日 10時) (レス) id: efdbcf38a9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ な の(プロフ) - 黒髪の白雪姫さん» お待たせしてすいません( / _ ; ) いつもありがとうございます！とっても支えになります(;_;) これからもよろしくお願いします！ (2018年3月4日 19時) (レス) id: 7567a4acfb (このIDを非表示/違反報告)
ゆ な の(プロフ) - 白兎さん» ありがとうございます(;_;) そこまで褒めいただいて光栄です(>_<) こちらこそありがとうございました！！これからも是非よろしくお願いします。 (2018年3月4日 19時) (レス) id: 7567a4acfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆ な の | 作成日時：2017年12月20日 22時
