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.
…なにそれ。
｢…それ、ほんと？｣
｢嘘でこんなこと言うわけないやろ！｣
なに、なんなの。
中島くんは
表面的に優しいだけじゃ、ない？
｢あーもうなんかムカつくなぁ！
さっさと行くぞA！｣
ご立腹な廉の背中を追いかけながら、
顔が
自分でも感じていた。
.
なんだか ふわふわした気持ちで
炊事場に戻る。
すると、ある光景が視界に映った。
高い棚から、必死で食器類の入ったカゴを
取ろうとする芹那ちゃんと
その背後から手を差し伸べ、軽々とカゴを
手に取った、中島くんの姿。
｢……｣
なぜか私は２人から目が離せない。
視線を動かせない。
その場で硬直していると、
｢ちょ、見て！
今 健人くんが、あの菅崎芹那さんを
助けてた！｣
｢うわ まじかっ。
つーか２人並ぶと絵になりすぎて眩しいわ｣
後ろから、女の子２人の話し声が聞こえる。
�牾┐砲覆覘�
本当にその通りで、視界に映る２人は
誰が見てもお似合いなぐらい、すごく…
つり合ってる。
｢やだー！健人くん、なんで優しくするのー！
菅崎さんに気があるみたいじゃんっ｣
｢いやいや、それはないって！
だって健人くんは王子様なんだよ？
だから今のもリップサービスっていうかさ｣
｢あー、まぁ そっかぁ…！
実際 健人くん誰にでも優しいのも、
王子様アピールっていうか？健人くんは
そういうキャラ守っていかなきゃだもんね｣
……
違う。
ぼんやりしてきた視界の中には、
楽しそうに中島くんと喋る芹那ちゃんがいる。
その頬は、ほんのり赤くて
瞳はキラキラと輝いていて。
｢…っ……｣
だんだん頭が痛くなってくる。
全身のから力が抜けていく。
私は、
知ってしまった。気づいてしまった。
｢健人くんって、優しいとか親切っていう
レッテル貼られてるもんね。
きっと大変なんだよ、王子様ってのも｣
｢あーよかった、健人くんが王子様で！
一瞬、菅崎さんに気があるのかと
思っちゃったじゃん！
いつものリップサービスなのにねっ｣
…違う。
｢……そうじゃない…｣
知ってしまったんだ。
中島くんの優しさは、見返りなんて求めてない、
ただの純粋な優しさってこと。
気づいてしまったんだ。
───芹那ちゃんの、好きな人。
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☆ - 72【…なんだんだったんだよ今の時間】→なんだったんだよ、 74【かぶったゃったの】→かぶっちゃったの だと思います。 (2019年6月30日 13時) (
レス) id: 44d28ad2ed (このIDを非表示/違反報告)
ゆ(プロフ) - KANTO LOVEさん» 嬉しいです…！ありがとうございます＾＾ (2019年3月30日 23時) (レス) id: 7567a4acfb (このIDを非表示/違反報告)
KANTO LOVE - ドキドキ止まらない〜 面白い！！！ (2019年3月30日 23時) (レス) id: 367f723e61 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ な の(プロフ) - フレッシュいちごパフェさん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです(;_;) この度 移行を完了致しましたので、ぜひこれからもよろしくお願いします＾＾ (2017年12月20日 22時) (レス) id: 7567a4acfb (このIDを非表示/違反報告)
フレッシュいちごパフェ(プロフ) - 続きめっちゃ気になります！ドキドキしちゃう！更新頑張って下さい！ (2017年12月20日 21時) (レス) id: e2571d8f27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆ な の | 作成日時：2017年3月23日 0時
