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｢───Aちゃん｣
どこからか、私を呼ぶ声が聞こえる。
…あれ、中島くん？
｢中島くん、どうしたの？｣
｢…俺、やっぱりあのときの言葉取り消すね｣
｢…え？｣
申し訳なさそうにこっちを見る中島くん。
なんなの、全然 意味が分からない。
展開が読めない。
｢Aちゃんをオトすって言ったけど、
やっぱり取り消すわ｣
｢な…なに、急に…｣
いきなりそんなことを言う中島くんに、
戸惑うしかない。
｢…俺、もうAちゃんに飽きちゃった｣
｢……え…？｣
｢バイバイ｣
私に背を向けて、歩き出す中島くん。
…な、なんなの？
───ああ……でもこれで、
もうしつこく話しかけられることもない
ってこと？
…私、解放されたんだ。
すごく嬉しい、……はずなのに。
｢……っ｣
なんか、なんかっ…
｢まって…！！｣
.
｢はぁっ？！｣
｢………え｣
気づけば、自分の部屋のベッドの中。
目の前には、驚いた顔をしたジャージ姿の廉。
｢はあ、やっと起きた！｣
｢え、は、廉！？夢…！？｣
｢何が『まって』やねん！誰が待つか！
どんな夢見とってん｣
｢えっ、いや…｣
思い出せば、今すぐにでも穴に入りたくなる。
まって、しかも私…
最後 なんて言った…！？
｢おいA、このままじゃ遅刻するって！
せっかく俺が起こしに来てやってんから、
はよ準備しろ！｣
｢え…やばい！
まって、そういえば今日って…！｣
｢新入生歓迎合宿やで！！｣
いよいよ、今日は合宿当日。
朝から波乱の幕開けです。
.
時刻は朝の８時半。
私と廉は、急いで電車に乗って、
集合場所まで猛ダッシュして来た。
｢はあっ、はあっ…｣
｢あ───、危なかった！
ギリギリセーフ！｣
肩で息をしている私に対し、
そこまで息切れしていない廉。
間に合ってよかった、と思っていると
後ろから聞こえた玉ちゃんの声。
｢ほんとにギリギリだよ、岩森さん永瀬くん｣
｢あ 玉ちゃんっ｣
｢やーすみませんね、
こいつが全然起きんかったんすよ｣
｢ちょ、廉！｣
ほんと廉は、昔っから
憎たらしいところのあるやつめ。
.
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☆ - 22【以外にも近かったことに気づく】→意外にも、 31【どういたまして】→どういたしまして だと思います。 (2019年6月30日 13時) (
レス) id: 44d28ad2ed (このIDを非表示/違反報告)
ゆ な の(プロフ) - suzuさん» ありがとうございます(;o;)！！ そう思っていただけると本当に嬉しいです(；///；) 頑張ります！これからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2017年3月18日 21時) (レス) id: 7567a4acfb (このIDを非表示/違反報告)
suzu(プロフ) - この作品大好きです！！更新頑張ってください！応援してます（☆ω☆*） (2017年3月18日 21時) (レス) id: f4e48bdb80 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ な の(プロフ) - かりんさん» ありがとうございます(;o;)！遅くなってしまってすみませんでしたm(｡>__<｡)m (2017年2月27日 19時) (レス) id: 7567a4acfb (このIDを非表示/違反報告)
かりん - 大量更新嬉しかったです（≧∇≦） (2017年2月24日 23時) (レス) id: 7ebf97f1ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆ な の | 作成日時：2016年12月14日 21時
