３３【K】 ページ34
健人side.
｢おい、なんで知って···！
てか何、何その呼び方！いつのまに！？
は！？｣
大混乱に陥り、俺は風磨に質問攻めした。
｢んだよ、うるせーな。
朝のメモのことだろ？俺も見ちゃったんだよ。
後ろの席だし｣
｢は、まじ！？
え いや、じゃあ名前は！？｣
｢そんな細かいこといちいち気にすんなよ。
ほら早く行けって、A襲われてっかもよ｣
｢·······っ！！｣
やけにニヤニヤしてる風磨の言葉に、
俺の焦りは増すばかり。
｢言われなくても 行ってくるし！｣
勢いよく椅子から立ち上がり、
俺は教室を飛び出した。
.
それから、数分後。
３階の空き教室の、扉の前。
｢黙ってないでなんとか言えよ｣
｢調子乗んなっつってんじゃん！｣
｢中島くん達に媚び売ってんじゃねえよっ｣
···まさかの状況だった。
お、女の子って怖ぇ···。
ああでも、変な男とかじゃなくてよかった。
───と、思ったけれど。
···いや、全然よくないな。
俺のせいで、Aちゃんがこんな目に
合ってるんだ。
悔しくて、拳を握りしめていると。
｢も、もうこれ以上は···
中島くん達と、関わらないようにするので····｣
か細く聞こえたAちゃんの声。
俺の足元が少しだけ、沈んだ。
｢だから今で充分 関わり過ぎてるんだよッ｣
そんなAちゃんの言葉なんてかき消すかのように、また攻撃を始める女の子達。
俺に話しかけてくるときの声と比べると、
有り得ないほどドスの効いた声。
もう、結構 引くわ。
そう思いつつ、俺はこの状況を
どうしたらいいのか迷い始めた。
女の子達の攻撃は、まだ続いている。
｢自分の立場 わきまえろっての！｣
｢あんたなんか、地味で普通な
ただの高校生のくせに！｣
１つの言葉に、俺の身体は反応した。
···地味？
本気で言ってんのか？
少なくとも こんな事するお前らよりは、
Aちゃんのほうが
見た目も心も綺麗だっつーの！
そう心で叫んだ俺は、扉に手を掛けた。
けれど、教室に入る前に。
｢······の｣
君の小さな声が、聞こえたんだ。
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☆ - 22【以外にも近かったことに気づく】→意外にも、 31【どういたまして】→どういたしまして だと思います。 (2019年6月30日 13時) (
レス) id: 44d28ad2ed (このIDを非表示/違反報告)
ゆ な の(プロフ) - suzuさん» ありがとうございます(;o;)！！ そう思っていただけると本当に嬉しいです(；///；) 頑張ります！これからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2017年3月18日 21時) (レス) id: 7567a4acfb (このIDを非表示/違反報告)
suzu(プロフ) - この作品大好きです！！更新頑張ってください！応援してます（☆ω☆*） (2017年3月18日 21時) (レス) id: f4e48bdb80 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ な の(プロフ) - かりんさん» ありがとうございます(;o;)！遅くなってしまってすみませんでしたm(｡>__<｡)m (2017年2月27日 19時) (レス) id: 7567a4acfb (このIDを非表示/違反報告)
かりん - 大量更新嬉しかったです（≧∇≦） (2017年2月24日 23時) (レス) id: 7ebf97f1ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆ な の | 作成日時：2016年12月14日 21時
