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｢···ふう｣
静まり返った教室で、中島くんが息を吐いた。
｢Aちゃん、大丈夫？痛いところない？｣
私はというと、
中島くんが心配してくれているにも関わらず、
胸ぐらを掴まれてから、一言も喋れず
床に座り込んだまま。
目には涙が溜まっているはずだ。
｢······あ···｣
静かになってやっと、
中島くんが助けてくれたんだと理解した。
一気にいろいろなことがありすぎて、
私の頭の中は まだ混乱している。
が、助けてくれた中島くんに
お礼を言わないわけには いかない。
｢······あ、ありがとう···｣
ちゃんと、目を見てそう言った。
すると中島くんは、少し目を見開けたあと、
｢どういたしまして｣
嬉しそうに、歯を見せて笑った。
それは、いつも何度も浮かべるような
王子様スマイルじゃなく、
初めて『素』の笑顔を見せてくれた気がした。
そんな笑顔と、助けてくれたという事実に
少し胸が高鳴ったのは、秘密にしておこう。
｢···あ、中島くん｣
｢ん？｣
そこで私は１つの疑問に気づき、
中島くんに聞いてみることに。
｢その···中島くんは、
なんでこんな滅多に使われない空き教室に？｣
｢ああ｣
そのことね、と言うような顔をした中島くんは、ここに至るまでの説明をしてくれた。
｢実はね、朝 Aちゃんが
なんかのメモ見てるの気づいたの。
気になってよく見てみたら、
俺の名前書いてあるからビックリしたわけ。
で、誰の仕業なのか知りたかったから、
その時は知らないふりして、
昼休みAちゃんが教室出たあとに
ついていってみたの。
そしたらまさかのこんな展開。
俺もビックリだよ｣
そう言って苦笑する中島くんが、
なぜか私の目にキラキラして映った。
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☆ - 22【以外にも近かったことに気づく】→意外にも、 31【どういたまして】→どういたしまして だと思います。 (2019年6月30日 13時) (
レス) id: 44d28ad2ed (このIDを非表示/違反報告)
ゆ な の(プロフ) - suzuさん» ありがとうございます(;o;)！！ そう思っていただけると本当に嬉しいです(；///；) 頑張ります！これからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2017年3月18日 21時) (レス) id: 7567a4acfb (このIDを非表示/違反報告)
suzu(プロフ) - この作品大好きです！！更新頑張ってください！応援してます（☆ω☆*） (2017年3月18日 21時) (レス) id: f4e48bdb80 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ な の(プロフ) - かりんさん» ありがとうございます(;o;)！遅くなってしまってすみませんでしたm(｡>__<｡)m (2017年2月27日 19時) (レス) id: 7567a4acfb (このIDを非表示/違反報告)
かりん - 大量更新嬉しかったです（≧∇≦） (2017年2月24日 23時) (レス) id: 7ebf97f1ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆ な の | 作成日時：2016年12月14日 21時
