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｢なぁ、俺そろそろ席戻りたいんやけど｣
脳内で叫んでいた私は、廉のその声で
我に返った。
｢あ───…｣
さっきから私たちは、教室の机と机のあいだでずっと喋っていた。
私もそろそろ席に着きたい…けど、
着きたくない…。
｢……やだ…｣
ぼそりと呟いてみた。
でも本当に、心の底から戻りたくない…。
｢いやいや、気持ちは分からんくもないけど。ほら、女子の取り巻きの数も少なくなったような
気ぃするし、戻ってみろよ｣
｢……｣
廉がフォローしてくれてるけれど、私は何も言えなくなった。
｢あー、もうすぐＨＲ始まって、
すぐ入学式やなー。席に着くしかないな〜｣
…廉さん、無理矢理感が出てきましたよ。
まだ黙り込む私の肩を掴んで、
ぐいぐいと押し始めた廉。
中島くんと菊池風磨にどんどん近づいてゆく。
｢はい、着席！｣
そう言って、私の椅子のほうへ
トンッと背中を押された。
｢ちょっ…｣
前のめりになる私。
強引な廉のせいで机のすぐそばまで来たから、女の子達ともすごく近くなった。
｢………｣
私が、また黙って突っ立ったまま、ひたすら焦っていると。
私の椅子の近くにいた数名の女の子は、私の席とは反対の右側へ移動してくれた。
けれどその顔は、善意で今の行動をしてくれたとは思えない。
つまり、少しも 謝るような気を遣うような顔つきじゃなくて、
思いっきり、睨まれているということ。
ああ……。
私に、クラスメイトの女子と
仲良くなれる日なんて来るのでしょうか。
私は絶望を感じながら、ゆっくりと
椅子に座った。
中島くんとの その距離、わずか２０cm。
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☆ - 22【以外にも近かったことに気づく】→意外にも、 31【どういたまして】→どういたしまして だと思います。 (2019年6月30日 13時) (
レス) id: 44d28ad2ed (このIDを非表示/違反報告)
ゆ な の(プロフ) - suzuさん» ありがとうございます(;o;)！！ そう思っていただけると本当に嬉しいです(；///；) 頑張ります！これからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2017年3月18日 21時) (レス) id: 7567a4acfb (このIDを非表示/違反報告)
suzu(プロフ) - この作品大好きです！！更新頑張ってください！応援してます（☆ω☆*） (2017年3月18日 21時) (レス) id: f4e48bdb80 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ な の(プロフ) - かりんさん» ありがとうございます(;o;)！遅くなってしまってすみませんでしたm(｡>__<｡)m (2017年2月27日 19時) (レス) id: 7567a4acfb (このIDを非表示/違反報告)
かりん - 大量更新嬉しかったです（≧∇≦） (2017年2月24日 23時) (レス) id: 7ebf97f1ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆ な の | 作成日時：2016年12月14日 21時
