イシビル ページ21
「〈…手伝おっか?〉」
「〈んん、大丈夫〉」
ニカッと笑顔で、Aはゴム手袋を装着した。
今俺達がいるのは浴室。
「〈お世話になってるお礼だから、一人でやらなきゃ〉」
仕事休みだからどこか連れてってあげようとしたら、これから掃除するからって。
そういうとこは感心なんだけどね。
「〈祐人はそこで監督してて〉」
「〈は?〉」
「〈おしゃべりしよー〉」
言われた通り脱衣場に座って、掃除するAを監督する俺。
「〈ごめんね?祐人〉」
「〈何が?〉」
「〈温和な祐人を怒らせちゃって、反省してるよ〉」
「〈つかお前さ、そんな男好きキャラじゃなかったくない?〉」
Aとは中学まで一緒だったけど、内気で男子ともあんまり話さないような子だった。
「〈男好きキャラってなんかやだー〉」
「〈そう見えるし〉」
「〈If i die tomorrow!〉」
「〈え?〉」
「〈私の座右の銘。明日死ぬかもしれない、そう思って今日一日を精一杯生きる!もし明日死んだって後悔しないようにね〉」
「〈…だから早く結婚したいって事?〉」
Aはクスッと笑って、俺の方を見た。
「〈ねえ、ホンソクオッパ、結婚してもいいって本気かな〉」
声を潜めたAに、俺は首を横に振る。
「〈無理じゃん?ヒョングとキスしたっての聞いて引いてたし〉」
「〈やっぱり?ダメ?〉」
「〈普通嫌でしょー〉」
「〈キノちゃんは何あれ?私と結婚すんのはナシだけどホンソクオッパとの結婚も阻止したいみたいな〉」
「〈まあ、責任は取りたくないけど他の男にいってんのも面白くないんじゃん?〉」
「〈何それー可愛い〉」
「〈可愛いかあ?w〉」
「〈私さ、実はうーたんもちょっと気になってるんだよね〉」
「〈また増えた…〉」
「〈昨日デートしたじゃん?そしたらなんか、一緒にいて居心地良かったのねすごい。リラックスして楽しめた気がする〉」
「〈ふーん〉」
「〈でも私に興味無さそうだから無理かなぁ〉」
「〈ちなみにウソクん家超金持ちだよ〉」
「〈えっ!そうなの?〉」
「〈お坊っちゃま〉」
「〈確かになんか、品があるなーって思ったんだよね〜!〉」
「〈ほんとかよw〉」
「〈そっか優良物件かー…!〉」
「〈はい手止まってる!〉」
「〈はっすみませんっ〉」
監督らしいこともしとかなきゃね。
その時足音が聞こえて、俺が座ってる場所の先にあるドアがガチャッと開かれた。
「…お、ユト?
95人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふぇて子(プロフ) - 神田ニエル。さん» ありがとうございます(^o^)ジノたんの可愛さ伝わって嬉しいです〜\(^o^)/ (2019年5月8日 23時) (レス) id: 0bdfab15ee (このIDを非表示/違反報告)
神田ニエル。 - 更新お疲れ様ですぅジノたん可愛いっ! (2019年5月8日 23時) (レス) id: 4450166156 (このIDを非表示/違反報告)
ふぇて子(プロフ) - 神田ニエル。さん» わかります!わかり過ぎます〜たごにはみんなステキですもんね〜(*´ω`*) (2019年5月4日 21時) (レス) id: 0bdfab15ee (このIDを非表示/違反報告)
神田ニエル。 - ふぇて子さん» ですよね〜(*´ω`*)あの二人本当天使ですよね!wペンに関して少し訂正させてください!イェナンちゃんとジノちゃんよりのオルペンです!! (2019年5月4日 0時) (レス) id: 4450166156 (このIDを非表示/違反報告)
ふぇて子(プロフ) - 神田ニエル。さん» いつもコメントくださって本当に嬉しいです!ニヤけまくってますよ〜wイェナンとジノが好きですか!天使の2人〜(*´ω`*) (2019年5月3日 0時) (レス) id: 0bdfab15ee (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ふぇて子 | 作成日時:2018年11月14日 20時