キョロンハジャ！

シプサ ページ14

ジノたんは祐人に連れてかれちゃって、私は結局ぼっちで寝ることに。

祐人に警戒されてる…意外に嫉妬深いのね。

まあジノたんとカカオトークなるもので繋がれたから全然満足！

明日の朝は出勤前のヨチャングオッパを捕まえなきゃだから、早々にベッドに入った。

そして、朝、

「…あーっ！」

やっちゃった！寝坊したあああ！

大急ぎで顔洗って整えて、とりあえず食堂へと階段を駆け下りた。

すると窓ガラス越しに人影が！間に合った！？

「〈ヨチャングオッパ！？〉」

ドアを開けて入ったら

「おっ！？」

振り返ったのはヨチャングオッパじゃなくて…

「〈フイオッパ〉」

「おーイルチックナワンネ(早く来たね)？」

周りにはだれもいない。やっぱ遅かったか…。

スマホで韓国語を調べた。

「〈ヨチャングオッパ、オプソヨ？〉」

「イミチュルグンヘッソ(もう仕事行った)」

ですよね〜…。

ため息をついて、ネコのパンが置いてある戸棚へ行くと…あれ？

「えっ、ない！」

パンがない！どこいった！？

キョロキョロ探してると、フイオッパがこっちに来た。

「ウェニリヤ(どうしたの)？」

「〈パン！ネコのパン！〉」

「ッパン？…ああ！コヤンイ(ネコ)？」

うんうんと頷いたら、信じられない答えが。

「モゴッチマンウェ(食べたけどなんで)？」

オーマイガー…めまいがして倒れそうになる私。

「〈ネッコエヨ(私のです)〜！〉」

「チンチャ(まじ)？あ〜モラッスニカ〜ミアナダ(知らなかったから ごめん)」

「〈ケンチャナヨ…〉」

ぐすん…こんな事なら昨日すぐ食べれば良かった。

せっかくもらったのに。

ヨチャングオッパ、ごめんなさい…。

「あ〜ミアナダゴ(ごめんってば)〜」

「〈もういいですよ。ケンチャナヨ！〉」

早く食べなかった私が悪いんだから。

笑顔で、オッケーって指サインを出した。

そしたら急にフイオッパが

「♪ウルジマラヨ(泣かないでください)〜♪」

歌い出した！

…えっ！ていうか歌うま過ぎ！！

「♪イジェンウソブァヨ(これからは笑ってみてください)〜♪」

待って、やばい！

美声にうっとりと見ていたら、フイオッパの手が私の頭をポンポンって優しくなでた！

きゃーっ！

「…ヨンソヘジュルレ(許してくれる)？」

上目遣いで覗き込まれて、キュン死…！

許すどころか、

「〈っキョロネジュセヨ(結婚してください)！〉」

「え？ㅋㅋ」

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