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「Aせーんぱいっ！」
出勤途中歩いていると、週末のことなんてまるでなかったかのように後ろから声をかけてくる慎太郎。
彼は私がこの土日、あのことを考えすぎて寝れなかったことなんて知るはずもないが、それが少し憎ましい。
「おはよ、」
そんな気持ちを込めて、歩を止めることも慎太郎を見ることもなく若干冷めた返事をすると
「....ごめんなさい」
素直に謝罪の言葉が横から聞こえてきてビックリして思わず慎太郎を見る。
「あ、やっとこっち向いた！」
さっきの謝罪は私を振り向かせる口実だったのか、いたずらっ子のように嬉しそうに笑っている。
してやられた、、、。
なんだか慎太郎の思うがままに転がっているのに腹が立って、軽く慎太郎を睨んで私はさっきより早く歩き出した。
「そんな怒んないで、笑」
そうとり静めてくる慎太郎に、もう引っかかんないぞ、とただ前だけを見る。
「でも、A先輩にオレのこと、意識して欲しかったから。」
そうまた真面目な声で、小さく大切そうに言葉を紡ぐと、
「ってこんなこと言ったらまた困らせちゃうか、｣
ニヒヒと可愛らしい笑顔を見せた。
また、振り返ってしまった私の負けだ。
「.......ねえ、慎太郎。どうして週末、その、、、キ、ス、、、なんて、、したの.....？」
こうなったら私のモヤモヤを晴らしてやる！と思い切って聞こうとするも、やっぱり本人にこんなこと聞くなんて恥ずかしすぎる。
「どうしてって.......好きだからに決まってるじゃないですか」
今更なぜこんなことを聞くのか、とでも言いたげに少し驚いたような顔をして、当たり前かのようにそう言った。
「オレ、A先輩のことが好きです。本気です。」
そして慎太郎はふわりと柔らかく笑って、でもやっぱり私の目は真っ直ぐに見て彼はそう言った。
どうやら私はその目に弱いようだ。
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ちえ(プロフ) - なんなさん» コメントありがとうございます。�眞呂�んの儚さが伝われば…と思っていたのでそう言っていただけると本望です！(笑)こちらこそ最後までお付き合い頂きありがとうございました＾＾ (2019年3月26日 15時) (
レス) id: 19fd9620d4 (このIDを非表示/違反報告)
なんな(プロフ) - とても面白かったです！こういう高地くん望んでました……こういう儚い感じ！！ありがとうございます！ (2019年3月26日 8時) (レス) id: 1759963aed (このIDを非表示/違反報告)
ちえ(プロフ) - ひなさん» コメントありがとうございます。少々不安を覚えていたので、ひなさんのコメントとても嬉しく思います！引き続き見守っていただけると嬉しい限りです^ ^ (2019年3月10日 23時) (レス) id: 19fd9620d4 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 初めまして。高地くん（はしごだかが出ずすいません）しんどいです、続き楽しみにしています(^^) (2019年3月10日 17時) (レス) id: 4b5428c2b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Yuga | 作成日時：2019年3月2日 13時
