僕が人を好きになる訳ない【ヒソカ】 (ページ45)

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四十四話ページ45

どうせキルアのことだし簡単に勝って終わるんだろうな

ギタラクル「久しぶりだね、キル」

知り合い…ではないかキルアも分からないって顔してるし、

そう僕が思っている間にギタラクルは顔に刺してある針を抜き始めた
そして全部抜けると顔からビキビキと音がなり形が変形し始めた

キルア「………兄…貴!!」

キルアの兄!?
てことは、有名殺し屋一家の殺し屋か…
顔がめちゃくちゃに変形するほどの毒に耐えられてるのも納得できる

ギタラクル「や」

周りの反応を見る限りヒソカを除いてみんな知らなかったんだな…

ギタラクル「母さんと次男を刺したんだって?」
キルア「まぁね」
ギタラクル「母さん泣いてたよ」

キルアそんなことして家出てきたんだ
そりゃ…泣くだろうな期待してた息子が自分を刺して逃げたんだもんな

ギタラクル「「感激してた、あのコが立派に成長してくれてうれしい」ってさ」

まじか…少し話は聞いていたけど狂ってる
殺し屋一家からしたら成長と見られるのか…

ギタラクル「「でも、やっぱりまだ外に出すのは心配だから」って、それとなく様子を見てくるように頼まれてたんだけど
奇遇だね、まさかキルがハンターになりたいとおもってたなんてね
オレも次の仕事の関係でとりたくてさ」

……さっきからキルアの日汗がすごい
キルアが怯えるほどあの兄は強い

キルア「別になりたかったわけじゃないよ、ただなんとなく受けてみただけさ」
ギタラクル「…そうか安心したよ
心おきなく忠告できる、お前にハンターは向かないよ
お前の天職は殺し屋なんだから
お前は熱を持たない闇人形だ
自身は何も欲しがらず何も望まない
影を糧に動くお前が唯一歓びを抱くのは人の死に触れたとき、そう育てられた」

……なにそれ、弟にする教育じゃない
キルアとは少ししかいないけど…キルアはもっと色んなことに挑戦するタイプじゃん

ギタラクル「そんなお前がなにを求めてハンターになると？」
キルア「確かに…ハンターになりたいと思ってる訳じゃない
だけどオレにだって欲しいものくらいある」
ギタラクル「ないね」
キルア「ある!今望んでることだってある!」
ギタラクル「言ってごらん何が望みか?」
キルア「ゴンとミズキと…友達になりたい
もう人殺しなんてうんざりだ
普通にゴンとミズキと友達になって普通に遊びたい」