僕が人を好きになる訳ない【ヒソカ】 (ページ38)

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三十七話ページ38

ヒソカ「ん〜、だいたいの事は聞いたからね♣」

てことは全部聞いてたってことじゃん
でも聞いても来てくれたってことは距離を置くつもりはないってことでいいのかな……？

「じゃあ、何聞きに来たの？」
ヒソカ「アムニス家との関係よりミズキが捨てたれた後どうやって生きてきたのか気になるね♦」

捨てられた後、流星街にいた頃のことか

「別に面白い話とかないよ？」
ヒソカ「いいさ、ミズキのこと少しでも知りたくてね♥」

えっ……待って急すぎる
顔がだんだん熱くなって来るのがわかる、これヒソカにもバレてるよね、てか分かって言ってるよね!?

小さく深呼吸して顔を冷ます、まだ少し熱いけどマシにはなったかな

「分かったよ、じゃあ流星街に捨てられた頃のことを話すね」
ヒソカ「おや、もう大丈夫なのかい？顔がまだ少し赤いけど♥」
「大丈夫!!」

絶対面白がってる

「じゃあ、話すよ
アムニス家を名乗るなと言われて流星街に捨てられてから1年はお母様とお父様は迎えに来てくれると信じてた、ご飯はゴミを漁り食べれそうなものを探し雨水や飲めそうな水を飲んで過ごしてた。情報の集め方なんて知らないから自分が死んだことになってるのを知ったのは捨てられてから2年が過ぎたぐらい
1年が過ぎた頃からお母様もお父様も迎えになんて来ないと分かってきた、だから生き抜く為に何でも屋をする事にした
死んだことになってるのが分かったのも何でも屋の報酬で聞いたから
あっ、ハンター試験を受けたのも依頼があったからだよ
で、そこから依頼を受けながら報酬を貰って今まで生きてきた
ざっくり言うとこんな感じだよ」

ヒソカは僕が話始めると静かに真剣に聞き始めていた

ヒソカ「……頑張ったんだね♣」
「えっ…？」

意外だった、そんな言葉を言われるなんて考えてもなかったから

ヒソカ「じゃあ、頑張ってきたミズキの為に今日は一緒に寝ることにしようかな♦」
「えっ、は？」

急にいつもの調子に戻ったヒソカについていけない、さっきのはなに?
…てか、一緒に寝るってどういうこと!?

「いや、なんで今の流れで一緒に寝ることになってるの
話が終わったなら自分の部屋に戻って」

今更だけど夜で部屋にヒソカと2人きりって状況に恥ずかしくなってくる
だがヒソカからするとまたからかっているだけなんだろう

ヒソカを惚れさすと決めたのだから顔に出さずいつもどおりにしよう、そう思いながら返事をした