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ミツバ篇 10 ページ23

No 視点






ミツバ 「今日は色々とありがとう。そーちゃんもまた近いうちに会いましょうね」



総悟 「屯所に泊まっていけばいいのに……」


ミツバ 「ごめんなさい? こっちで色々やらないといけないの……」



銀時 「でっけー家だなぁ。“Aの実家に似てらァ”…… ブツブツ」


ミツバ 「坂田さんも。ありがとうございます」


銀時 「あー、気にすんな」



総悟 「それじゃ、俺はこれで……」



ミツバ 「あっ……あの……そーちゃん。あの人は……」


そのミツバの言葉を沖田が遮る。



総悟 「ヤローとは会わねぇぜ。 今朝方も勝手にAと仕事(団子食い)に行っちまった。薄情な野郎でィ」



銀時 「(こりゃ相当キレてんな……)」


そういって沖田は背を向け帰っていってしまった……



ミツバ 「仕事……ね……あの人らしいわ……」



銀時 「おいおい……勝手に帰っていきやがった」



ミツバ 「ごめんなさい…… 我が儘な子で…… 全部私のせいなんです。幼い頃に両親を亡くして、寂しい思いをさせまいと甘やかせてしまったせいで……。」



ミツバは悲しそうにそう話し始めた。


ミツバ 「身勝手で頑固で負けず嫌いで…… そんなんだから昔からひとりぼっちで…… 近藤さんに出会わなかったら今頃どうなってたか……今でもちょっと恐いんです。ちゃんとやってるかって…… 本当は…… 貴方もお友達じゃないんでしょう?Aちゃんも……」


銀時 「あぁ、俺は無理やり付き合わされてこんなこと…… アイツがちゃんとしてるか?してるわけないでしょ。 仕事サボるわ Sに目覚めるわ 不祥事起こすわ Sに目覚めるわ…… ろくなもんじゃねぇよ。 あの糞ガキ、一体どういう教育したんだよ…… 友達くらい自分で作らせねぇと……俺なんかと付き合ってたらろくな事ねぇよ? あ、でもAちゃんはほんとにアレよ?」



ミツバ 「フフッ…… おかしな人…… どうりで懐くはずね……なんとなくあの人に似てるわ…… 貴方。」

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作者名:霊丸 | 作成日時:2019年12月11日 16時

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