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ni｢シャッターの解除、頼む｣
『おう。誰か一人来てくれんか』
｢行きます｣
返事の代わりに頷き特攻隊長の兄さんが兵士達と敵兵を誘導している内に女兵士とシャッターを上げる為制御室に向かった。ロボロがインカムから次の道を指示すると同時に敵兵が居る事を教えてくれる。彼の言葉通り曲がり角で出くわした敵兵達を迅速に処理しつつ迷い無く進む。
無駄に入り組んだ道を走り制御室に辿り着いた。見張りを骸にしドアを勢い良く開ける。視線を巡らせシェルターを操る機械を見つけて駆け寄り少し時間を要する事に気付いた。
『解除するから見張り頼む。敵が来たら直ぐ教えてくれな』
｢はい！｣
『元気でよろしい』と僅かに口角を吊り上げ次の瞬間には真顔でシャッターの解除に取り掛かっていた。
姉さんは兄さんと共に軍資調達を担う幹部だが一昔前は情報戦に何度か関わっていた事があるのでそれ程深くないセキュリティであればあっさりと解除してしまうのだ。その頃は人手不足だったので手伝わされたのもあるが。何度も手伝ったので覚えたらしい。因みに兄さんもできる。
｢っ敵襲です！｣
『数は』
｢五、いえ…七ですね｣
『ん。無理そうだったら言って』
｢了解｣
女兵士が相手をしてくれている間にセキュリティが解除された。
『セキュリティ解除』
ni«助かる。地下牢見つけたら言うわ»
『ん』
インカムで兄さんに伝えて部屋から出たら鉄の臭いに埋もれる七つの骸。その近くの壁に女兵士が腕を抑えて寄り掛かっていた。
『見してみ』
｢はい…｣
どうやら銃にやられたらしく貫通した箇所から血が流れ続けている。ストールを外し傷口にきつく縛った。
『基地に戻ったら医務室に直ぐ行く事。繊維が入り込んでまう。しんぺい神には申し訳ないって伝えといて』
｢分かりました。ストールは弁償します｣
『せんでええよ。洗って返してくれれば。あと車を一台手配して欲しいと、トントンに伝えて』
｢はい。ですが、それは…｣
『怪我人は戦場に必要ない。悪いけど、私はこの言い方しか出来ん』
｢何年貴女の下で働いてると思ってるんです。きちんと理解してますよ｣
『ふ、なら早よ戻れ』
｢了解致しました｣
女兵士に敵兵と会わないルートを教え戦場から退かせた。
rbr«優しいなぁ、姉さんは»
『死なんで済むんなら、死なせたくないだけや』
rbr«はは、姉さんらしいわ»
『それよかアイツの居場所教えてや。そろそろ見つけたやろ』
rbr«はえー何で分かったん»
『……勘や。双子のな』
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雨の止まない街(プロフ) - 黄泉さん» リクエスト消化致しました。遅くなってしまいすみません (2019年12月27日 23時) (
レス) id: 73a1ddffb6 (このIDを非表示/違反報告)
雨の止まない街(プロフ) - サラスヴァティさん» リクエスト消化致しました。遅くなってしまいすみません (2019年12月24日 22時) (レス) id: 73a1ddffb6 (このIDを非表示/違反報告)
雨の止まない街(プロフ) - アロンダイトさん» リクエスト消化致しました。遅れてしまいすみません (2019年12月22日 0時) (レス) id: 73a1ddffb6 (このIDを非表示/違反報告)
雨の止まない街(プロフ) - 黄泉さん» 前作読了お疲れ様でした。嬉しいお言葉ありがとうございます。どうぞ今作も楽しんで読んで頂ける様精進します。リクエスト了解しました！ (2019年12月19日 17時) (レス) id: 73a1ddffb6 (このIDを非表示/違反報告)
黄泉 - 初コメ失礼します。前作から読んでいるのですが、とても面白く、あっという間に最後まで読みました。そこでリクエストしたいのですが、前作で書かれていたギスクラ戦線をもっと見てみたいです。シーンはどこでも大丈夫です。お時間ありましたらお願い致します。 (2019年12月19日 17時) (レス) id: e0669a61f8 (このIDを非表示/違反報告)
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