彼にスイッチが入るとき

＊＊＊＊＊＊＊＊＊ ページ29

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「…………はぁ、」

HN「真ん前でため息つかないで。」

「ごめんなさい。」





毎度のことながら
ﾊﾆと社員食堂で昼食を摂る


HN「で？どーせﾕﾝｷﾞくんで悩んでるんでしょ？
何があったの。」

「私…何かしたのかなあ。
今日の同期の会議でも一言も話さなかったし
目も合わせないから、、」

HN「ふーん…。」

「…だからといって聞くわけにもいかないし。
……考えすぎかな」




今日は気分で蕎麦を食べる

ああ〜 やっぱり美味しいものを食べると
何もかも忘れられそうだよ、、





.





JK「…ヌナ達、ご一緒してもいいですか？」



ひょこっと 私たちの顔を覗き込んできた
ウサギくんことｼﾞｮﾝｸﾞｸくん。



HN「ウサギくんじゃん」

「どうぞどうぞ〜」

JK「お邪魔しますっ」









嬉しそうに私の隣の席に座るｼﾞｮﾝｸﾞｸくん

…何この可愛さ、、、

破壊的な癒し！！ なんかいい匂いするし！






HN「……A、匂い嗅ぎすぎ 笑」

「ﾊｯ！ごめん、つい、」

JK「え？何か匂いますか？」

「じゃなくて、ｼﾞｮﾝｸﾞｸくんいい匂いするから」

HN「ウサギくんってば、顔も良いしスタイルも良いし良い匂いもするし完璧じゃん。」

JK「そんな事無いですよ 笑」

「………ん？ｼﾞｮﾝｸﾞｸくんそれ！！」

JK「え？」









ふと目に入った
ｼﾞｮﾝｸﾞｸくんのトレーの横にある メロンパン

実はこれ うちの会社では有名なパンであり
食堂のおばちゃん手作りなんだけど
これがまためちゃくちゃ美味しくって
1日限定3個しか売ってない超超超レア物なの！






「このメロンパン！昼にも売ってるの？？」

JK「これですか？
さっき食堂のおばちゃんに貰いました」

HN「え！いいなウサギくん！」

JK「あなた可愛いわね〜〜あげるわよ！って…」

「…可愛い、」




女である私が男であるｼﾞｮﾝｸﾞｸくんに
可愛さで負けた気分だよ
まあ確かに可愛いさはｼﾞｮﾝｸﾞｸくんの方が
本当に天使級なんだけど、、




JK「…Aヌナ、そんなにこれが欲しいんですか？」

「へ？！」

JK「すっごい欲しそうな顔してます。笑」

「…いやいや要らないよ。ウサギくんが食べな？」

JK「…半分こ しましょう？」

「…………………いいの？」

JK「やっぱり欲しかったんですね。笑」

「う、、ありがとうございます…」





ごめんねウサギくん。

私は限定に弱いんだ。

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