〜*私と彼の幼馴染み日記*〜 [羽生結弦]

君の家　ゆづside ページ12

何言ってんだこいつ




みたいな顔で僕を見上げるA。







ぽかんと空いた口がかわいい。








『…えっ？泊まりは泊まりだよ…？』






あーあ…



やっぱり分かってないんじゃん…。








「…あのね、杉村が言ってる泊まりっ

ていうのはね……」









♪♪♪









突然Aのスマホの着信音がなる。









『…ご、ごめん』






慌てて電話にでるA。





『………うん…うん…はーい

じゃあ、またねー…！！』








あっ電話終わったみたい。






『太一からだったー♪』









嬉しそうにしちゃってさー






僕の気持ち考えようよー…









「……で、なんて…？」








『土曜日はスカートの方がいいから

早めに選んどいてーって…！

太一ってスカートが好きなんだねー』









はぁ…





なんでAはそんなに鈍感なんだ…？







本当に分かってないの？








「……泊まりっていうのはー…」








僕が教えようとするとAに遮られた。






『ねーねー！

もう暗くなってきたし…

久しぶりにうちに上がってくー？』









……はっ？





この子…本気で言ってるの……？








『どうするー？』





A…









男っていうのがどんなのか







全然分かってないよ…？








『うんじゃあ…おいでよー！』






僕が黙ってたからか




1人で納得するA。





「…うっ…うん」









あーあ…






僕…知らないよ………？

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