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ページ8

◎Aside




9月。



秋が近づいているのに

気温は増すばかり



暑さには強くなったつもりなのに

今日はなんだか体が変だ



思い通りに動かない

まるで他人の体のようだ







喉の渇きを我慢して

体が慣れるのを待つ



しかし体調は一向に悪くなる一方で

さっきから汗だって止まらない





『私、まだ死なないよね、、』





つい昨日まで忘れていた

自分の残された寿命


そういえば私の時間は30歳まで

すっかり頭の片隅に追いやっていた




この部屋は先生のいる研究所から

少し離れている



助けを求めるにも

体を動かさなくてはならないのだ





なんとかこの部屋から抜け出そうと

必死に体を支え 手足を使って 庭へ出た




真昼間の空には雲1つなく

太陽が真上から降り注ぐ



立ち上がろうとしたその瞬間

私は意識を手放した

9→←7



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作者名:たいやき | 作成日時:2019年5月13日 6時

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