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◎Aside
9月。
秋が近づいているのに
気温は増すばかり
暑さには強くなったつもりなのに
今日はなんだか体が変だ
思い通りに動かない
まるで他人の体のようだ
喉の渇きを我慢して
体が慣れるのを待つ
しかし体調は一向に悪くなる一方で
さっきから汗だって止まらない
『私、まだ死なないよね、、』
つい昨日まで忘れていた
自分の残された寿命
そういえば私の時間は30歳まで
すっかり頭の片隅に追いやっていた
この部屋は先生のいる研究所から
少し離れている
助けを求めるにも
体を動かさなくてはならないのだ
なんとかこの部屋から抜け出そうと
必死に体を支え 手足を使って 庭へ出た
真昼間の空には雲1つなく
太陽が真上から降り注ぐ
立ち上がろうとしたその瞬間
私は意識を手放した
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作者名:たいやき | 作成日時:2019年5月13日 6時