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◎紐倉side




普段あまり酒を飲まないせいか

彼女はシャンパン1杯で頬を火照らせていた





「もう止めたらどうだ、

飲み過ぎると二日酔いになって後々面倒だぞ」



『いいじゃないですか、、たまには。

先生こそ、お酒ほんとに強いんですか?』




とろんと潤んだ瞳が こちらを見つめる



「、俺は強い方だ。

お前の体に異常が出てからでは遅い。

とにかくもう飲むな」



『じゃあ、このグラスの残りだけ、』



そういうと
彼女は一気にそれを飲み干した



『はぁ、、イケメン彼氏が欲しい、』

「は?」


『あ、先生って割とイケメンですよね、』

「、割ととはなんだ」


『羨ましいな、』




窓の外を眺めては
突拍子も無いことを嘆く


もう酒なんて飲ませないでおこう
ろくなことがない






「そんなにカップルが羨ましいか?」



『先生、思わないんですか?

“好きになった誰かと両想いになって結ばれる”

素敵なことです!奇跡です!』



「はあ、」



『でも、、ここからは出られないし、

もう私は生涯独身決定です、』





喜んだかと思えば 悲しんで

熱弁したかと思えば また嘆いて

彼女は見ていて飽きない





『何笑ってるんですか?』


「、喜怒哀楽が過激だと思っただけだ、」


『過激って、、
でも先生が笑ったとこ初めて見ました』



火照った顔が近づき じっと見つめる



「そんなにガン見するんじゃない、」

『先生、モテそう、』




どうやら彼女の酒癖は

かなり悪いらしい

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作者名:たいやき | 作成日時:2019年5月13日 6時

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