五条家の双子は大の仲良し【男主】 (ページ3)

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2話:指導そして正論ページ3

高専に戻れば、すぐさま呼び出しをくらい

左から傑、俺、悟、硝子の順で床に正座をさせられる俺たち

目の前で険しい顔をしたザ・ダンディな男は

俺ら2年の担任、夜蛾先生

〘続いて昨日、静岡県浜松市で起きた爆発事故〙

〘原因はガス管の経年劣化!?現場の節アナウンサー!?〙

よくラーメン屋とかにある上にくっ付いてるテレビからは

''ドッカーン静岡浜松市で爆発事故''

というテロップでニュースが流れていた

夜「この中に〈''帳(とばり)''は自分で降ろすから〉と補助監督を置き去りにした奴がいるな、そして''帳''を忘れた...名乗り出ろ」

その問に、ﾊﾞｯと手を挙げる俺と悟

両サイドの傑と硝子は俺たちに向けて指を指した

『「先生!!犯人探しはやめませんか!?」』

夜「悟と朱雨だな」

指導としてゲンコツを一発づつくらい、立派なたんこぶが出来上がった

悟「そもそもさぁ、''帳''ってそこまで必要？」

『別に一般人(パンピー)に見られたってよくねぇ？』

悟「ほんとな、呪霊も呪術も見えねぇんだし」

傑「駄目に決まってるだろ」

教室で言い訳を言い始める俺たちに説教たれる傑

その横では悟のサングラスで遊んでいる硝子が居た

傑「呪霊の発生を抑制するのは何より人々の心の平穏だ、そのためにも目に見えない脅威は極力秘匿しなければならないのさ」

と難しい言葉をつらつら並べて言う傑の話を右から左へ受け流す

傑「それだけじゃない」

悟「分かった分かった、弱い奴等に気を遣うのは疲れるよホント...なー、朱雨」

『...ん？あー、うん、だな』

悟「半分寝てたろ」

『あは、バレた？』

バレバレ～と抱き着いてくる悟を受け止め背中に手を回す

そのまま膝の上に乗せると、コアラのように引っ付く

悟は昔から俺と抱き着くのが好きらしい

硝「イチャつくんなら外でやってくんね？」

『外やだ、人いっぱい』

硝「どの口が言ってんだ」

そう言いながらサングラスを悟に返す

傑「''弱者生存''それがあるべき社会の姿さ、弱きを助け強きを挫く、いいかい悟、朱雨」

『げぇ、俺も？』

傑「当たり前だ、呪術は非術師を守るためにある」

悟「それ正論？」

と静かに聞いていた悟が言う

顔は笑っているが、目が笑っていない

...あー、昔から正論嫌いだったっけ

俺もそこまでじゃないけど嫌いだな

悟「俺、正論嫌いなんだよね」