お仕置きbaseball6【続き】

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誠志郎side

警察署を出ると、チームのバスが止まっていた。

今日は移動日で、東京から神戸に戻る日。

能見さんは無言で、俺を担いだままバスに乗った。

皆目を合わせてくれない、能見さんは鳥谷さんの隣に俺をおろした。

鳥谷「帰ったら、分かってるよね！」

誠志郎「はい。」

バスは直ぐに東京駅についた、新幹線に乗り込むと神戸に向けて出発した。

丸一日寝てなかった俺は、乗り込むと直ぐに眠りについた。

しばらくして、揺すられて目が覚めた。

能見「ついた、降りるぞ。」

能見さんに手を引かれ、タクシーに乗り込む。

タクシーは、鳴尾浜の球場に止まった。

隣のタクシーから、金本監督と鳥さんが出て来た。

矢野さんと良太さんが外で待っていて、能見さんに手を引かれお仕置き部屋に向かった。

お仕置き部屋に入ると、矢野さんが苦笑いしながら近づいて来た。

矢野「聞いたよ勇人から、勇人と遥輝が喧嘩して、卓也と誠志郎は止めに入ったんでしょ。」

誠志郎「はい。」

矢野「でも夜中に外出したし、お巡りさんのお世話になったんだから、少し反省しようね。」

誠志郎「はい。」

金本「能見、頼んだぞ。」

能見「了解です。」

能見さん以外出て行き、二人だけに。

バチーン！

誠志郎「うわーん。」

頰を叩かれ、抱き締められた。

能見「どんだけ心配した事か、警察署怖かったでしょ、本当は怖くて泣いてたんでしょ。」

誠志郎「泣いてた、うわーん。」

能見「当分、勇人の誘いは断る、難しいんなら俺に言いなさい、今日からしばらく一緒にいる事、分かった？」

誠志郎「わかりました、ごめんなさい。」

能見「もう終わり、皆んなに謝って練習しよ、キャッチボールの相手、お願いね。」

誠志郎「はい。」

能見さんの手を握り、二人でロッカーに向かう。

皆んなに謝罪して、能見さんと手を繋いでブルペンへ。

二人で沢山練習して、色々お話しして。

気持ちが楽になった、断る事も大事なんだね。

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