苦い毒を。 (ページ7)

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日曜日来てもうた。

Aと駿佑に、どんな顔して会えばええねん

いや同姓同名の可能性も有るよな？

駿佑に指定された場所に着き、待機。

… 無駄に新しい服おろしちゃったりしてさ

自分のアホさ加減は宇宙一やろ。

「恭平！」

「お～駿佑こっち、」

「 Aまだ支度終わってへんって連絡来たから、どこか適当にカフェでも入ろか」

駿佑の言う通り、カフェへ足を運んで

Aを待つことにした。

この間、Aと少し話したカフェ、

もし俺のだった Aが来たとしたら

どんな顔して会えばええんやろか

「なあ駿佑、Aちゃんってどんな感じの子なん？」

「もうちょいで来るから待っとき！」

ですよね。

2人で昔の話や仕事の話で盛り上がってると

駿佑がちょっと待っとってって言うから

それでAがカフェに着いたことを察した。

… 遠くでする聞き慣れた声。

図らずとも俺は入り口に背を向けて座ってたから

Aが入ってきたのも分かってなかった。

足音が近付いて、遂に俺は振り向く。

ギョッとする、綺麗な顔が崩れて

小さくえっ、って声が漏れとる、

ごめんな、A

「恭平、この子が婚約者のAちゃん。」

「初めまして、高橋恭平です」

あーあ、今にも泣き出しそうな顔して。

俺が初めましてって言うから、Aも自然と初めまして、って挨拶になる。

「とりあえず座って話そか？」

俺的地獄の馴れ初め会の開始です。

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駿佑に指定された場所はこの間恭平と過ごしたカフェだった。

渋々着いたよって連絡を入れて中に入ると

駿佑が気付いてこちらへ向かってくる。

… 恭平？

猫背の彼、後ろ姿で似てるなあ、って。

駿佑に手を引かれその似てる人の所へ向かい

まさかなと、戸惑っているとまさかだった。

振り向かれると、恭平だった。

「恭平、この子が婚約者のAちゃん」

駿佑にそう紹介されて、恭平には初めましてと言われて

自然と

「初めまして、伊月Aです」

なんて挨拶をして握手する。

その手に触れただけで嬉しいと思った私は、

本当に駿佑と結婚しても良いのか分からない。

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