苦い毒を。 (ページ14)

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「なあ！三町高校のAちゃんて可愛くない！？」

ハジマリは俺の同級生がそう言っていた事から。

「え〜、そんな可愛いん？」

そうそう！って皆盛り上がっとって

気付けば皆で文化祭遊びに行っとった。

一目見た彼女は

本当に可愛くて、隣には彼氏が居て

青春やなあ〜としか思われへんかった。

でも俺はもう、その時から変だった。

駅で見かけるようになり

勝手にドキドキして、彼氏と仲良く帰る姿を見て

嫉妬で狂いそうになって。

手に入れたいなら壊せばいい。と

本気で思った

Aについて調べる事は調べあげた。

恭平の母親に Aの過去や両親の事を書いた手紙も送った。

恭平と仲良くなるのも容易かった。

俺の努力の3年。

いつも通りAを見ていたら

泥酔してて、『恭平』って

しゃくりあげながら道端で泣いてた。

勝った、

「どないしたんですか …？」

って恰も他人のフリして。

Aに心開かれるのも、早かったわ。

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「 … は、？おかんそれマジで言うとるん？」

「不気味だったけどアンタには言えんかったのよ、あの時母さんも変やったし … 」

不意に母親にそう言われて

Aの携帯番号に電話をかける

駿佑が、俺とAの仲を割いた？

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