入学 ページ9
篠崎side
虎杖が入学したいということだったので、今、虎杖と五条、そして俺は学長の元に行くため高専内を歩いていた。
「スゲー山ん中だな。ここほんとに東京?」
「東京も郊外はこんなもんだよ。」
「虎杖は東京初めて?」
「そうなんだよなー!銀座とか六本木とかチョー楽しみ!」
「アハハッまた連れて行ってやるよ」
「ちょっとA!僕も連れてってよね!」
「ハイハーイ」
何やら五条が不満そうにしていたが気にしないことにした。
「ま、とりあえず悠仁は学長と面談ね」
「下手打つと入学拒否られるからなー、頑張れよー」
「なんだ貴様らが頭では無いのか」
「力以外の序列はつまらんな」
虎杖の頬からは恐ろしい口が出てきて喋っていた。虎杖が頬を叩く。
「悪ぃ先生。たまに出てくんだ。」
「愉快な身体になったものだねぇ」
「貴様らには借りがあるからな」
悠仁は今度は手の甲にでてきた宿儺に苛立っている。
「小僧の体をモノにしたら真っ先に殺してやる」
「宿儺に狙われるなんて光栄だね」
「オマエ馬鹿かよ。俺はやめてくれよ。マジで」
「やっぱコイツ有名なの?」
そう虎杖が質問すると、五条が宿儺の説明をする。
「まー、呪いの王ってことだな」
俺がそう付け加えると、
「先生たちとどっちが強い?」
「俺は悟と違って1級だから太刀打ちは無理だな。」
「またまたそんなこと言って〜」
悟が俺をからかう。
「事実だ。」
俺の術式は強力だが反動が大きいため、宿儺には対抗できない。もちろん悟のように反転術式を回しながら戦うなんて芸当は無理だし、第一、俺は自分の命が惜しい。
「五条先生は?」
「うーん。力を全て取り戻した宿儺だときついかもね。」
「負けちゃう?」
「いや、勝つさ」
微笑んで悟は言った。その姿からは絶対的な自信が感じられる。そんな姿を見ると俺にも大きな安心感が生まれた。
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作者名:高菜明太子 | 作成日時:2022年9月17日 21時