相違 ページ39
俺の買ってきたチョコシューをやっぱりこれもおいしい！と言って凄い勢いで食べているこいつを見ると腹が立ってくる。
チョコシューは自分用に3個買ってあったのだが、全て代価として支払うことになり、無くなってしまった。
神とやらはあっという間に2個食べ終えると、3個目に手を伸ばす。
どうして、教会に来いと言ったのか理由が知りたくて尋ねようとすると、
「シラガはどうして僕が教会に来いって言ったのか気になってるんでしよ？」
言いたいことを当てられ、目を見開く。
「神様は人の心も読めるのかよ」
「そんなことない、僕は来世でやり直したいとか、今世で酷い目に遭わせた人間に天罰を下して欲しいとかそう言う願いから産まれたからね、その目的を果たす以外の力は持ってないよ」
「じゃあなんで…」
「シラガは強さとしては桁外れかもしれないけど、僕からしたら子供だからね、なに考えてるかなんてすぐわかるよ」
「子供の姿してるやつに言われたくねぇよ」
「ふふふ、まぁ、それもそうだね。僕に物怖じせずに話す人間は本当に珍しいよ」
「んで、質問の答えは？」
「もー、急かすなぁ。まず、僕がなぜ人間に祝福を授けるのかっていう話なんだけど、理由あててみてよ」
「そんなもん、信仰心の維持だろ」
「大正解！！！さすがだね」
「信仰心を失った神は呪霊に堕ちる」
「そう、呪霊も神も発生方法は同じだからね。神は忘れられ、祈りを捧げられなくなったら意志を無くし、災いをもたらす呪霊になる、全く神に生まれたってのに厳しい世界だよ」
「だから、祝福を授けることで奇跡を起こし、お前らの存在を示すことで信仰心を失わせないようにしてんだろうが、昔っからの常套手段だろ」
「だってこれが1番効率いいんだよ、常識外のことが起こると人間は僕らの存在を強く感じ、崇めるからね。」
「じゃあその目的を果たすためなら、Aより影響力のある奴とか、もっと適任がいたはずだ。」
「何言ってんのさ、Aは十分な影響を与えてくれる人間だった。だから選んだ」
また話がすれ違う。神には人間の常識が通じないとは言っても何か俺が、重大な勘違いをしている気がした。
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ちょっと自分でも設定をややこしくしすぎて、わけわかめですが、なんとかがんばります(笑)
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作者名：高菜明太子 | 作成日時：2022年9月17日 21時
