祈りの歌【呪術廻戦】 (ページ34)

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物忘ページ34

「あー、スッキリした」

思い出せたことがよかったのか上機嫌な悟。

その後、話の内容を聞くと僕はしばらくフリーズしてしまった。

「傑兄さんは知ってたの!？」

悟と行動していたなら知っているはずだと思い、聞いてみる。

すまないと小さく聞こえると、傑兄さんは顔を背ける。

しっかりものに見えて、こういうところはやっぱり悟に似てるよなとかそんなことを思った。

「Aの神様って規律と円環をつかさどってるんじゃなかったっけ？約束を1ヶ月ちょいも忘れてるって大丈夫なの？」

さらに、硝子姉さんはさらりと追い打ちをかけるように衝撃の事を口にする。

　

「そうだった…」

僕の周りだけ空気が一気に重くなる。

ルミナスというのは規律と円環を守る神様で、規律を守らないものには罰を下したり、現世にとどまってしまった魂を次の生に送り出す役割を持っている。

つまり、僕は規律にうるさい神様の約束を果たしてないってことで、簡潔に言えばやばい状況だった。

「まぁ、大丈夫でしょ。俺ら最強だし。」

そのセリフこの場面で言うなと内心思いつつも、神様相手でもなんとかなってしまいそうな2人に不覚にも少し笑ってしまった。