対面 ページ27
窓の外が明るくなってきた。
やっと朝か。
眠れない時の夜はとても長かった。
僕のベッドにもたれかかって寝てるお姉さんをどうしたらいいのか困っていると、また知らない人達がガラガラと扉を開けて入って来た。
「ハッピーニューイヤー！って硝子寝てるし」
「まぁまぁ、硝子は昨日頑張って治療してくれてたからね、疲れたんだろう」
なんか白と黒のいかつい人達が来た。
背が高すぎる。
ハッピーニューイヤーと白い人が言っていたから、僕の誕生日からそんな日にちが経っていたんだと、少し驚く。
「お、チビは起きてんじゃねーか」
「お、おはようございます」
「こら、悟。そんな呼び方をしてはいけないよ」
「チビには変わりねーだろが、俺は事実を言ったまでだ」
「ごめんね、このバカが」
黒い人がそう言うと、白い人が何やら文句を言っていたが、黒い人は完全にその人のことは無視して、僕に喋り続けた。
「私は夏油傑。今寝てるのが家入硝子で、そこのバカは五条悟」
「傑兄さんに、硝子姉さんに、悟。」
「おい！なんで俺だけ呼び捨てなんだよ」
「なんとなく、敬意が払えないから？」
「クソガキｯ」
「はぁ…2人ともやめないか」
それから、色々なことを聞いたり、聞かれたりした。
呪術のこと、高専のこと、神様のこと、家族のこと…
「Aはここで保護することになってるから、元気になったら、寮とか、高専を案内するよ」
「ありがとう、ございます」
「ガキはしっかり寝とけ」
「……」
「無視するな！」
そうして、僕の高専での生活が始まった。
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作者名：高菜明太子 | 作成日時：2022年9月17日 21時
