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目覚 ページ26

篠崎side




白い天上。



消毒液の匂い。



腕を見れば針が刺さっていて、管が通っていた。



あぁ、点滴か。



てことは病院?








体が少しも動かせないし、力を入れようとすると鋭い痛みが走った。なんでだろうと疑問に思っていると、誰かがガラガラと扉を開けて入って来る。



「あー、起きた?」



綺麗なお姉さん。


ちょっとタバコ臭い。


大人かと思ったけど、制服?みたいなのを着てるから高校生か。


高校生ってタバコ吸ってよかったっけ?





そんなことを考えていると、何やら僕に喋りかけている。




「ボク、名前言える?おーい、聞こえてる?」


「篠崎A…」


「よしよし、意識はハッキリしてんね」


「何があったか思い出せる?」


そう言われて、僕は記憶を手繰り寄せる。







なんで、ここに来たんだっけ?


サッカーして、家に帰って、それから……





急に記憶がフラッシュバックする。

頭が、気持ちがついていけてないのに、映像が流れ込んでくる。




「はぁっ、はぁっ」


息が苦しい。涙が溢れて止まらない。

僕がパニックになってると、近くにいたお姉さんが、僕をさすりながら、呼吸を促してくれる。


「ゆっくり吸って、、、吐いて、、、そうそう」





「辛かったよな」






窓の外を見れば真っ暗な夜空。


僕は眠れなかったけれど、ずっとこの人がそばにいてくれた。

対面→←神様



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作者名:高菜明太子 | 作成日時:2022年9月17日 21時

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