32話 ページ33
A「んっ」
息苦しさと共に目を開けてみれば口元には酸素マスクが付けられ見覚えのある景色だった
それに奇跡なのか恐らくここはいつも通っている杯戸病院だろう
横目で見える景色がそうだったからね
暫く色々と頭の中で情報を整理していたら先生が入ってきた
まぁその人は言わずとも担当医だったけれど
ただいつもと違ったのが目が会った瞬間に目を見開きこちらに小走りで来て色々と書き込んでいた事だ
そして、ひと段落ついた先生の言葉に俺はつい驚く事もなかった
だって大方予想はついてたから
先生「降谷さん、少しばかり言い難いんですが2週間ほど眠っていました」
ほら、だと思った
だって明らかに目は重いし、身体は動かないしでおかしいと思ったよ
それにしても焦れったいな
A「先生さん、他に言いたいことがあるんじゃないんですか?」
先生「もう退院して平気です 」
あくまでも自分の口からは言わないか、、これじゃあ医者失格だぞ?
A「お前はいつもそうだ、しっかりと医者らしくあとどのくらい生きられるか教えろ、な?後輩としての遠慮はいらない」
伝える必要もなかったが俺の担当医は高校時代の後輩であり、帰宅部として2年間共に仲良くしてきたんだ
先生「A、、さん、、何することも出来なくてごめんなさい、、ごめんなさい」
知ってる、君が俺の事を零含めて心配していてくれたことも
それに何よりも俺の病気の事が分かってから人一倍に結核について研究していた事も
全て俺の知らない君の後輩であるナースさんから聞いたよ
A「それで?あとどのくらいなんですか?」
先生「あと1ヶ月と少し、、です」
必死に俺の為に涙をこらえてくれてありがとう
A「もう退院してもいいんだよね?」
先生「はい」
そして静寂の中後輩であり、今まで面倒を見てくれた先生に別れを告げ家に戻ることになった
先生「少し前、弟くんの面影がある子が来たよ、、本当にごめんなさいAさんが居ることを言わないで」
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\(^o^)/ - な、泣いちゃう作品でした(´;ω;`)神作品とはこれのこと!! (2022年2月14日 18時) (レス) @page48 id: 111ab3751f (このIDを非表示/違反報告)
夏樹(プロフ) - 今回静かで儚い男主さんだったので、次回は運動大好きだが病持ち。躊躇なく人の背中押せるような明るい男主さんなんてどうでしょう!ニカッと笑う感じの…? (2018年6月5日 16時) (レス) id: 113dea87ba (このIDを非表示/違反報告)
Sinn - 読みました!最後の終わりって小屋の中で一人死んだってことですか?それで、数年後たって遺骨を見つけたっていうことでしょうか?理解力がなくてすみません^^; (2018年5月24日 19時) (レス) id: de0e7e661c (このIDを非表示/違反報告)
とある小人 - 蛍のような人だった。感動ありがとうございますっ!! (2018年5月24日 17時) (レス) id: 88b04af0d5 (このIDを非表示/違反報告)
草摩ソラ(プロフ) - 完結おめでとうございます!お疲れ様でした。意外なラストでした!!ブラコンの作品も読んでみたいです! (2018年5月23日 21時) (レス) id: 6990e10e49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ダラーサ | 作成日時:2018年4月20日 21時