心霊現象に困っている【ky】 (ページ8)

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遭遇ページ8

『久しぶり』

そうキヨくんに語りかけても返事はない。
まあお墓なのだから当たり前だけど。

私はお墓のお掃除に取り掛かった。

どうやらキヨくんの家族が定期的にお掃除してくれたみたいで比較的綺麗だ。

お墓を掃除しながら、お花を供えながら私はキヨくんに語りかけた。

『、、ねぇ、キヨくん。

キヨくんがいない生活、すごくつまんない。

寂しいよ。悲しいよ。

でも死んで欲しくなかったって言うのもお門違いだよね。

だからね、たまにでいいから私のことを見てて欲しいな。

そうすれば頑張れる気がするから。』

そんな馬鹿みたいな独り言は何もなかったかのように空へ消えてった。

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それからしばらくキヨくんのお墓を見ながら感傷に浸っていると

「A、さん？」

名前を呼ばれて、振り返ると見覚えのある人物がいた。

確か、ええと、、、、、

『あ、レトルトさん』

そう確認の意味も込めて名前を呼ぶとレトルトさんは優しく静かに微笑んだ。

『Aさんも来てたんやね』

レトルトさんはキヨくんのお墓を見ながらボソリと呟いた。