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ちょっとだけナイーブ ページ2
ここのベットに入るといつも思い出してしまうことがある。
彼氏、キヨくんだ。と言ってももう前になくなってしまったけど。
理由は交通事故。 子供を守ったんだとさ。
もちろん泣いた、何もかもを憎んだよ。
その守られた子供も、このひとりじゃ大きすぎるダブルベットも、キヨくんの好きなもので染められていた冷蔵庫も、自分のことよりも子供を優先したキヨくんの優しさにも。
憎み疲れてしまうほどずっと憎んでいた。
まあ今は憎んでないけど。
でも吹っ切れてなんかいない。吹っ切れるはずがない。
だってあまりにもキヨくんの私物が多すぎる。
これじゃあまるで俺を忘れるなって言ってるみたいじゃない。
ねぇキヨくん。
私はこのあともずっと枕を濡らしながらキヨくんのこと、それから怪奇現象のことを考えていた。
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作者名:折原 | 作成日時:2021年5月9日 22時