【2j3j】それもまた愛ならば【短編集】

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「ストーカーとはまた大変な目に遭ってるんだね〜。アタシの友達の親の同級生の息子の親友に探偵がいたはずだし、紹介してあげようか？」

「わりと遠いしそんなことあるの？ちょっと頼もうかなぁ。」

という友人との会話の結果、私は探偵事務所に来ていた。

いろんなことは起きたが、特に何の変化もなく、完全に寝不足のまま過ごしていた。

数少ない私と同じ日本からの留学でこっちにいる友人とカフェで駄弁っていて悩んでることの話になったので相談してみると、思った以上に有力な情報をもらい、その場で電話をしてもらい、今日はその二日後。

わりと私の家から近かった事務所の前に立っていた。

友人が電話を掛けるといつでもいいよ〜と言われたらしく、だったら早めに行きな、とさっさと日程をセッティングされ、そのまま今日を迎えたのだが…。

とりあえずドアを開けて中に入る。

「Excuse me. May I come in? 」(すみません。入ってもよろしいですか？)

「Yes,please!…Oh,hello!」(どうぞ！…あ、どうも！)

にこやかな笑顔で出迎えてくれたのはこの前道で転けた時に助けてくれたお兄さん。

え、お兄さん探偵だったの？

話を聞くとお兄さん改めミスタは私が留学してくる前からここで探偵事務所を開いていたらしい。

しかも内装が外装を見るに、結構ちゃんとした事務所。

そのままドアのところで色々話し込んでいると、ミスタがあっと声を上げた。

「I'm sorry not to realise have standing you!Please have a seat!Hinata,What would you like to drink?」(あぁ、ごめん！立ちっぱなしだったね。そこに座ってよ！何か飲みたいものある？)

「Well…can I have a cup of coffee?」(じゃあ…コーヒーをお願いしようかな。)

オッケーと別の部屋へ向かったミスタが指差していたソファーに恐る恐る腰掛ける。

そういえばさっき私の名前呼んでたけど、どこで知ったんだろう？

ふと心に浮かんだ疑問には、あらかたあの口の軽い友人だろうと検討をつけて、部屋に戻ってきたミスタからアイスコーヒーを受け取る。

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