犬(米)黒甘 ページ5
薄暗い部屋の中、擦れ合う金属の音と男の囁き、女の弱々しい呼吸が響いていた
｢ねぇ、Aは俺の"犬"だろ？口答えはしちゃいけないんだぞ｣
｢はぁっ…はぁっ｣
｢返事もしないのかい？ダメな犬だね、躾が必要かい？｣
そう言うと男は鎖に繋がる彼女の首を絞めあげた
｢っ…ぐぇ ぇ う…｣
｢"私はアルフレッド様の犬です"ほら、言ってご覧？｣
｢げほっ…わ、しは…あ、るふれ、どさ…のいぬ…で す｣
｢ああ？聞こえないなぁ？ちゃーんとはっきり言ってご覧？｣
｢私…はアル、フレッド様の…犬、です｣
｢…まぁ、いいか｣
アルフレッドは鎖を離し近くのソファに腰掛けた
｢…ぁ、さー…｣
｢んん？｣
｢あーさー…に、あわせて…｣
｢黙れ！犬の分際でわがままを言うなんてありえないんだぞ、Aは俺のいうことさえ聞いていればいい、わかったかい？｣
どうしてこうなるの…私はアーサーといたかったのに
｢…っ｣
｢やっぱいいよな…その苦悶の表情、もっと侵したくなる｣
｢…アーサー…｣
｢ったく、しつこいなぁ！君は！
…仕方ない、電話ぐらいはしてやろうか｣
｢どこにいんだあいつ…｣
最近Aに会わない。連絡も取れないし、どうしちゃったんだよ。これはカップルとして如何なものか
prrrrr
｢…アルフレッド！｣
よし出よう
｢アル、どうしたんだ？｣
『やぁ、くたばれアーサー』
｢いきなりそれか！｣
『それよりアーサーは最近なにか困ってないかい？ …アーｓ』
｢今なにか聞こえなかったか？なぁ、それよりA知らないか？最近会わなくて…｣
『あ、それならここにいるんだぞ』
｢なんだ良かった…なんでそこにいんだよ！返せ！｣
『ははっ、嫌なんだぞ、今楽しんでるんだから』
｢Aには何もしてないよな！傷つけてないよな！｣
『残念ながら！その約束は守れないんだぞ、でも声ぐらいきかせてあげる』
｢お前…！A！｣
『…アーサー、助けて、アーサー！怖いよ！嫌だ』
｢わかった！落ち着け、落ち着け…なにか酷いことはされてないか？?!｣
『痛いの、痛いのはもうやだ！』
｢ﾁｯ…今どこにいる！｣
『…ある う"っ！ 残念、電話越しの感動の再開はおしまいだぞ』
｢ふざけんな！｣
『じゃあ、頑張って助けに来るんだね。王子様？』
ﾌﾟﾂｯ
｢はぁー、楽しかったんだぞ｣
｢なんで…｣
｢安心して、助けは来ないから｣
その電話越しに笑っている男がいた
｢ははっ、最っ高｣
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香織 - こちらこそ！リクエスト承諾ありがとうございました！ (2016年6月27日 23時) (
レス) id: 54fa6b7b00 (このIDを非表示/違反報告)
かしゅーなっつ。(プロフ) - 香織さん» いえいえ、こちらこそ、香織さんのように素直に言ってくれる方がいて嬉しいです！ありがとうございました！ (2016年6月26日 21時) (レス) id: 99a206accb (このIDを非表示/違反報告)
香織 - わわっ！ありがとうございます！そっ！これです！モヤモヤが消えましたなにかの！うんうん、ウァレリアヌスは60のおじいちゃんだったからこれでなくちゃ！ありがとうございます！ (2016年6月26日 20時) (レス) id: 54fa6b7b00 (このIDを非表示/違反報告)
かしゅーなっつ。(プロフ) - 香織さん» ウァレリアヌスの口調直させていただきました、少しお勉強をしてから書き直したので遅れてしまい…(><)もし読んでくださいましたらもう1度感想をお願いします (2016年6月26日 20時) (レス) id: 99a206accb (このIDを非表示/違反報告)
香織 - 内容はかえなくてもいいですよ！せっかくかいてくれたんですもん！ (2016年6月25日 9時) (レス) id: 54fa6b7b00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かしゅーなっつ。 | 作者ホームページ：
作成日時：2016年5月14日 21時
